恣翁さん
のうた一覧
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これやこの 往きも帰りも 和気溢れ迸る浦に 舫ふ佐賀関
平成二十九年八月二十日
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蝉丸、のどかなる陽気に溢れたる...
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「ありやまあ」 鯔も鰆も 風吹けば 「出でよ」の素懐 忘れなましを
平成二十九年八月十八日
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釣り好きな大弐三位、風吹きぬる...
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眼刳り空けて 見ゆべきものを 適はぬに 雲隠れつる藪薬師かな
平成二十九年八月十七日
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紫式部、老眼に悩みて 施術享け...
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赤魚を食みつや 吾子のぬたうつを 診し医家 長者の病と言いけり
平成二十九年八月十三日
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喜撰法師、吾子のぬたうちたるを...
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白銀の月の光を 梟は 頬脹らめて 吸ひたるらむか
平成二十九年八月十二日
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秋立ちて ふと耳に付く通り雨 年忌供養に はや降り止みぬ
平成二十九年八月八日
15
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田子うらぎ 家出でてみれば シロほたえ 柴漬け揚ぐがに垂り尾振りつ
平成二十九年八月七日
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山部赤人、浮き浮きと出掛けむず...
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悪しき日の 雨の宿りの饑きを 長々しき夜 火取り蛾も寝ぬ
平成二十九年八月六日
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柿本人麻呂、禍々しき雨の日の宿...
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品のある 水出し伊勢茶の甘みには 「生茶」といへど 遠く及ばず
平成二十九年七月三十一日
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伊勢神宮の内宮近くにある「おか...
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飽きの来たる狩衣の糸 染め改め 我が綻びも 遂に縫はれつ
平成二十九年七月三十一日
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天智天皇、着慣れたる狩衣を 糸...
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青みたる野原の上に ある丘の果てに 集へる山々神さぶ
平成二十九年七月三十日
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娘を訪ねて、家人と土、日、勤務...
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長き柄の 一人乗り用の小車は 如何に狭しきも 長閑に走る
平成二十九年七月二十七日
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右大将道綱母、長き柄付きたる一...
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耳澄まし 聞こえぬ筈の 夜の声を 首を垂れて聞き入りてけり
平成二十九年七月二十五日
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月のなき山間の湯に 晦冥の 思はぬ重さで迫りたるかな
平成二十九年七月二十三日
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朱塗れど 古さるるものと知りながら 名を売らましとは 浅ましきかな
平成二十九年七月十八日
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藤原道信朝臣、大年増たる浮かれ...
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単調な 座敷に届く蝉の音に倦みて 午睡に 何時か落ちぬる
平成二十九年七月十六日
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赫 火照る姐やは 息吹きの霜見草 然しも萎るな 萌ゆるを以ちて
平成二十九年七月十五日
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藤原実方朝臣、 赤き頬の守りの...
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元軍の露営せしかば 一夜にし やっと実結ぶ黍の費えつ
平成二十九年七月九日
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・・・・・ 去年 夏秋 旱あり...
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黄身堅め 塩足らざるに一味混ぜ 菜に掛くるものか ミモザサラダは
平成二十九年七月八日
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藤原義孝、ミモザサラダを見初め...
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神垣の御室の地謡ひ 夜燃やし 昼消す薪の能をこそ思へ
平成二十九年七月五日
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大中臣能宣、神社の奉納神事能の...
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