恣翁さん
のうた一覧
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逢ふ前は 杜鵑に故郷を憶ひしが 君知りし今 何れか偲ばむ
平成二十四年六月十五日
15
曾て銭塘に向かひて住まひす 鵑...
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待つ人の来たらず 杯に月浮かべ 酌めば香れり 茉莉花の風
平成二十四年六月十二日
31
碧天水の如く 夜 清涼たり 月...
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梨の木の下に 手鞠をつく少女 顔映えて 花開くなり
平成二十四年四月十二日
18
七色コインさん主催の歌会「花の...
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路に舞ふレジ袋 手にコンビニへ 駆け 戻り来し女の好もし
平成二十四年三月十六日
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昨日の帰路、横断歩道で信号を待...
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銀の 柳の花の咲ける頃 岸辺の乙女 誰に領巾振る
平成二十四年二月二十二日
20
いにしえの乙女たちのせつない恋...
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鴛鴦は 別離知らねば 蓮の実を 投げて 暫しの相思教へむ
平成二十三年十一月三十日
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双つながら浮かび 双つながら浴し...
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人妻と なりし君こそ 一杯の 我が飲み残す アブサンならめ
平成二十三年十月十三日
23
太宰治の人間失格の一節にある「...
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ブラウスの 円き胸なる ブローチの 生気に満ちて 光放てり
平成二十三年十月四日
22
秋らしい服装が目立つようになり...
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しづの紐八十のちまたに解かまくも(光源氏)憂く惜しむべしくらう覚悟ぞ(恣翁)
平成二十三年九月二十二日
8
海石榴市の 八十の衢に 立ち平し...
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夕闇は 潮の匂ひと 共に満ち 辺りに籠めて 二人を隠す
平成二十三年九月十六日
22
昨夕竹芝に行く機会があり、そこ...
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唇を 引き攣らせては こめかみに 薄き汗さへ 浮かべし女人
平成二十三年九月十二日
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背を向けて 少女隠しつ 静脈の 仄かに浮ける 華奢な乳房を
平成二十三年九月十一日
22
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月白に 背く高殿 窓の灯に 覚束無しや 君が面持ち
平成二十三年九月九日
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高校時代に見た「ロミオとジュリ...
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唇を 噛み泣く女の 睫毛濡れ 肩を震はす 仕草美し
平成二十三年六月二十三日
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美しき 肉体と粗野な 魂を持つ 女に如何で 恋々たるか
平成二十三年六月二十日
13
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射竦むる 女の侮蔑の 眼差しは 総身に水を 浴びせ掛けけり
平成二十三年六月十九日
14
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枕辺に 擦り寄る夢魔は 残酷に 我が快楽ぞ 笑みて眺むる
平成二十三年六月十八日
14
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涼し気な 少女の視線は ぼんやりと 剥がれかけたる 壁紙に落つ
平成二十三年六月十三日
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所在なく 長き睫毛の その奧に 寂しき色を 浮かべる少女
平成二十三年六月十三日
14
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仰向いて 樽の油を 揺らすよな 舷叩く 波の音聞く
平成二十三年五月十三日
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少年の頃、クチンスカヤというロ...
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