恣翁さん
のうた一覧
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一粒の真珠のごとく 水敷ける湖心に映えて 月の点れり
平成二十八年五月十六日
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湖上 春の来て 画図に似たり ...
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菜の花も疎らな 長き物憂き日 蝶飛ぶ垣に 過ぎる人なし
平成二十八年五月十三日
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梅子 金黄 杏子肥え 麦花 雪...
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焼け残る入り日の雲に 海と空の間なむ 唯混沌とせる
平成二十八年五月十二日
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雨洗ひ 色を一新させし麦 早知りぬらむ 名残りの春を
平成二十八年五月八日
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托鉢も途絶えし塀に 雨滴染み 蝸牛の痕ぞ 草書に似ける
平成二十八年五月六日
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断牆 雨を着して 蝸 字を成し ...
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暮れ果てぬ火点し頃を 川魚の流るるごとく 燕飛ぶ
平成二十八年五月五日
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風渡り 萌黄の麦の一面に靡き 白波 颯と広ごる
平成二十八年五月四日
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ブンブンと 蜂や 黄金の 小さき鈴鳴らし 藤花を仰ぎ憧れむ
平成二十八年五月一日
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柳糸より長き離郷の愁ひかな 晩鶯鳴きて 春尽きむとす
平成二十八年四月二十八日
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・・・・・ 春事は漸く鶯語の老...
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エニシダの葉は黄花帯び 糸のごと乱れたるかな 窓いっぱいに
平成二十八年四月二十七日
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1年前の今頃は、入院生活を送っ...
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時季外れの逗留客を 蚕豆の花 覗きたり 珍しさうに
平成二十八年四月二十四日
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対岸に咲く山躑躅 新緑に刺繍しつがに 紅く点れり
平成二十八年四月二十三日
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熊本地震で被災された皆様に、心...
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紅の虞美人草は 麗人の屍に宿り 花開きけむ
平成二十八年四月十一日
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雨風の門打ち 庭に日の暮れて 君来ぬうちに 花ぞ落ちぬる
平成二十八年四月十一日
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春寒 惻々として 重門を掩ひ ...
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衾抱く 気懈き朝 簾の外に 入り乱れ飛ぶ落花を見たり
平成二十八年四月十日
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半ば記し 記せざるは 夢覚めし後...
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熟寝せしを酒残る朝に 昨夜の雨 海棠濡らし 緑し増すらむ
平成二十八年四月七日
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昨夜 雨疎らに 風驟かなり 濃...
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ささくるる知覚を 優しく包み込み 全てを暈す 春の雨かな
平成二十八年四月七日
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堀割の 煌めく波に散る花を 坐し数ふれば 帰るを忘る
平成二十八年四月五日
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北山 緑を輸りて 横陂に漲る ...
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陽炎に 乳房のごとき木蓮は 恋を含みて恍惚とせり
平成二十八年四月一日
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石山の岩肌の底 蒼白き光を帯びて 月宿すめり
平成二十八年三月二十四日
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