恣翁さん
のうた一覧
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海霧の中に 目覚めしお日さまは 陸地を目指し 黄金に輝く
平成三十年四月十一日
13
ご心配をいただいた某歌人さんに...
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春の陽に光る野蒜の 二つ三つ 白き球根 焼き味噌の上に
平成三十年四月五日
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蒼き眼の蜾蠃の描く放物線 寂しき未来に続きたるかも
平成三十年四月四日
11
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繭を成し 老いぬる蚕 代替はり 居眠らむずるに叶はざりしを
平成三十年二月二十七日
23
長男の死に際して、大勢の方に励...
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流行りたる感冒にこそ罹りぬれ 漸う魄の戻りけらしも
平成三十年二月十日
15
退院できたのですが、病院と外の...
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然迄して 生き永らふる意味問へり 人工透析しつつの生命
平成三十年二月四日
21
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少しだけ カーテンを開け 膝の上に 日射しと海の眺め迎へり
平成三十年二月三日
22
本当にカーテン越しに見えるのは...
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道場に 雑巾掛けせし跡 直に 霜と残れる寒稽古かな
平成三十年一月二十七日
22
歌をお送り下さった某歌人さんに...
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数珠を揉む 清かな響き緩やかに 夜籠る堂に 厳かに冴ゆ
平成三十年一月十七日
15
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消え残る吊り灯籠は 夢醒めて 風睡れるを 寒気立つなり
平成三十年一月十六日
19
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暮れやすき冬の日 入るに 力なき光薄れて 泊まり煙れり
平成三十年一月十二日
19
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炉辺に坐し することの無き 老いし身の 風の音ばかり 転た聴きたり
平成三十年一月五日
21
家々の績火 夜深の明 処々の新...
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墨染の夕べの湖辺に 白菊を手に 少年の 永久に佇む
平成二十九年十二月三十日
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来し方を捨て 暗みゆく浪の上に 「ごめ」こそ 白く暮れ残りけれ
平成二十九年十二月十七日
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火点せば 人も羨む綾絹も 羊毛ゆゑに 諸臭ふにや
平成二十九年十二月十五日
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後鳥羽院、貴なる綾絹購はれ給ひ...
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風に戦ぐ 野良の螵ヶ蛸な殺ぎそ 継ぎゆく命の標にあれば
平成二十九年十二月十二日
14
従二位家隆、野良なる風に戦ぎた...
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コンビニに マツダの黒のユーノスが やけに澄まして 磨かれてあり
平成二十九年十二月十日
14
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花誘ふ 明石の宮の行幸ならで 更け行くものはも 割れ鐘鳴りけり
平成二十九年十二月九日
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入道前太政大臣、桜誘ひし 明石...
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大惚けの空虚の為に おほどかな俄達尊 荒み初めにき
平成二十九年十二月五日
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前大僧正慈円、承久の乱を起こさ...
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舳へと 止まぬ秋風の作用受け 振る竿背き 衣打つなり
平成二十九年十二月三日
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参議雅経、舟釣りに加はらるるに...
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