恣翁さん
のうた一覧
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精巧な仮面なれこそ 一抹の薄気味悪さ 付き纏ふらめ
平成二十九年十一月十一日
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舞踏会の仮面をモチーフに詠みま...
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嘆きつつ 月日経りし者忘るとも 過去世継がへる 我が阿弥陀かな
平成二十九年十一月十一日
20
西行法師、老いたれば物忘れの甚...
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世に縋らもがとふ心も 投げ遣りな姉や 暇にさへ 連れ無かりけり
平成二十九年十一月九日
13
俊恵法師、困じ果て 世に縋らも...
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何処にか帰る 扁舟 棹をさす先は江南 黄葉の中
平成二十九年十一月六日
20
野水 参差として 落漲の痕 疎...
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一団の 忽ち分かれ 球に集ひ 水銀のごとく転び進めり
平成二十九年十一月五日
15
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世の中よ 道し無きかも 沖りたる山の尾行くに 其が無くなりぬ
平成二十九年十一月五日
19
皇太后宮大夫俊成、その上 憂き...
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重く病み さても命はあるものを 浮くに堪えねば 南無阿弥陀仏
平成二十九年十一月四日
14
道因法師、身に重き病を受けぬる...
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陰にキス 泣きたる方を眺むれば 爛るるまでに 杯ぞ残れる
平成二十九年十月二十九日
14
後徳大寺左大臣、平清盛に疎まれ...
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己が絡む心知りぬがに 黒衣の 身だれて 今朝はものをこそ思へ
平成二十九年十月二十七日
17
待賢門院堀川、主たる藤原璋子 ...
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時雨聞き 旅居の杯を重ねつつ 酢牡蠣に 箸を休めけるかな
平成二十九年十月十九日
16
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世をば已めと 父に急かされ 猛き顔の我 世も末に似合はむと思ふ
平成二十九年十月十六日
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崇徳院、父たる鳥羽上皇に譲位を...
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鱈の腹 掻き出して見れば 久方の雲子 名に負ふ白き菊腸
平成二十九年十月十四日
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藤原忠通公、陸奥の魚町にて捌き...
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立ち上がり 体をうんと伸ばしながら 欠びし猫ぞ 闇に消えつる
平成二十九年十月十三日
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某歌人さんにお送りしました。
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似合はねば 流行り真似たる端女の 厨の味見頻りなりとは
平成二十九年十月十二日
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顰みに效ひて 主婦の長裳を曳き ...
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マルメロの枝の雫のレンズにや 納まりけるらむ 世界の全て
平成二十九年十月十一日
17
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出し置きし 然しもの汁が命にて あはれ 今年の秋芋滑る
平成二十九年十月十日
13
藤原基俊、新芋に与りしかば 懇...
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水平線 デッキの手擦りと交叉して 僅かに 上下に揺らぐがに見ゆ
平成二十九年十月九日
18
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憂かりける人をはげませ 豪猪 禿 然れとは祈らぬものを
平成二十九年十月八日
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豪猪を見給ひし源俊頼朝臣、薄毛...
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傷みたる月の骸に 烏啼き じめじめ 雨の落ちてぞ来なる
平成二十九年十月七日
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釉しあれば角立つ伊万里 取つ置きつ 足丸めたる質種と化す
平成二十九年九月二十八日
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大納言経信、暮らしに詰まられ ...
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