恣翁さん
のうた一覧
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玉垣の 赤き幟を揺らがする風 日蔭すら 凍て緩ましむ
令和二年三月十七日
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行く秋の 曇れる午後は 輪郭の消えて 色彩ばかり目立てり
令和元年十一月十一日
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晩秋は澄んだ空気のせいか、晴天...
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夕闇に 芒の花の 仄白く光る今宵は 十三夜かも
令和元年十一月九日
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梔子の 赤く熟せる実は裂けて 弾けむずるか 坪庭の冬
令和元年十一月八日
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鬱蒼たる鎮守の杜ぞ 月を背に 別珍のごと艶含みける
令和元年十月十八日
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秋風は 家々の上を高く吹き 屋根の夕映え 衰へにけり
令和元年十月七日
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枝に残る黄葉 忽然はらはらと 空気を揺らし 落ちにけるかも
令和元年十月五日
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幽篁に籠もれる 秋の夕靄は 野宮神社を 深く鎖せり
令和元年九月二十三日
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陰森たる竹裡 路逶迤たり 何れ...
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苔の上に 静かな風の声響き 木洩れ日揺らせ 光らしむめり
令和元年九月十五日
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夏の日の 雲の行き来を映しては 頻りに変わる山の色かな
令和元年八月十日
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烈日の燃え尽きし名残り 消えやらで 闇よりもなほ 影濃かりけむ
令和元年八月四日
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降り続く雨に混じりて 喧しく こぽこぽと 溷独り言ちけり
令和元年六月八日
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近畿地方は梅雨入り宣言が出ませ...
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仄暗き翳を作りて 小庭なる青葉項垂れ 雨を待つらし
令和元年六月三日
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青紅葉 流れも敢へぬ笧に 夏の日 漸う暮れ果つるかも
令和元年五月二十六日
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日の長き初夏の夕 青々と 未だ明るく光りたるかな
令和元年五月十日
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初夏の 青葉の陰に沈みたる 午後の通りの 眠りたるかな
令和元年五月八日
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昨日、所用で久し振りに、京都の...
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梅東風と小糠雨とが 掛け合ひに 春来たるらむ 足踏みしつつ
平成三十一年二月七日
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昨日 猶寒し 南岸の柳 今朝 ...
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寒月は 風止みし天に高く冴え 下町の屋に 霜を置きけり
平成三十一年一月二十二日
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スーパー・ムーンを詠みました。
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尖りける 夜の空気を 音もなく震はせ 降れる細雪かな
平成三十年十二月二十九日
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昨夜の初雪を詠みました。
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箒川 冬に痩せたる その水に 寒月の霜冴え煌めけり
平成三十年十二月十三日
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風邪をこじらせ、透析以外の時間...
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