恣翁さん
のうた一覧
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ただ永く生くるにあらで より意味のあらむ命ぞ 生きてありたき
令和元年七月一日
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見下ろせる 東シナ海の空と海 悲しきほどに蒼くありけり
令和元年六月二十三日
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透析治療中に見ている再放送中の...
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余韻引く 按摩の笛は 横丁に 夜の寒さを呼び覚ますなり
令和元年五月十四日
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春雨に濡れしばかりに 街の灯は 水に沈める花芽と見ゆらむ
平成三十一年四月二十四日
17
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闇ながら 夜の色しも春めきて ほろ酔ひ顔を 風撫づるかも
平成三十一年四月五日
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新月の夜の闇にも桜の白がぼんや...
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混み初めし花見小路の 春の灯は 入相の靄に沈みけらしも
平成三十一年三月二十六日
21
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湯帰りの 濡れ手拭ひをぶら下げて 紅き蕾の孕むを見たり
平成三十一年三月二十一日
21
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午の陽を浴びて きらきら光りたる 牛の角にも 春来たるかな
平成三十一年三月十二日
19
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薄暗く 廂を 永く沈めたれば 雪解の滴 音は未だ止まじ
平成三十一年三月七日
18
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夕闇に 鐘を合図に 一斉に点り初めける 家々の灯り
平成三十一年三月五日
19
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散髪の鋏の音に 行く春を慕ひて聞けり 寒の緩ぶを
平成三十一年二月二日
14
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雨混じる 大きな雪の花片を数へて 緩き時 過ぐしけり
平成三十一年一月九日
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今朝方降った雪に、ひとしきり過...
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恬淡とすらむか ぽっかり浮浪雲 この天の下 何処も同じ
平成三十一年一月三日
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久しく労生を厭ふこと 能く幾日ぞ...
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夜衾の凍みは 眼を冴えしめて 硝子戸揺らす凩聴けり
平成三十年十二月三十一日
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某歌人さんから頂いた歌にお返し...
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火の揺るる暖炉の前の敷き物に 犬腹這ひに 安らへりけり
平成三十年十二月三十一日
16
某歌人さんから頂いた歌にお返し...
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夕暮れの通りに 師走の売り切りの声は 寒さを呼び覚ますらむ
平成三十年十二月二十七日
11
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上がりぬる時雨を浴びて 冬の陽に 銀杏の金色 弥増さるかな
平成三十年十一月二十一日
17
退院後の心境を詠みました。
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渡り来る雁が音寒く 不忍の弁天堂に 聞こえたるらむ
平成三十年十一月十九日
19
腎炎悪化のため入院していました...
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吾子の死を忌みて 年賀の欠礼の報せを書けり 冬の立つ日に
平成三十年十一月七日
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格子戸の障子の破れに 囁ける風の音 やけに 耳に付きけり
平成三十年十月三十日
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