夜老猫さん
のうた一覧
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雨夜床 軒に滴る粒の音 目を開けて闇 目を閉じて闇
平成二十年十一月二十八日
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夕刻を告げる鐘の音 聞きながら 夕闇に 君の面影さがす
平成二十年十一月二十五日
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駆け抜けた季節は あまりに短くて 思い出などに とても出来ない
平成二十年十一月二十四日
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君 想い 星の窓辺で歌を詠む やがてオリオンが 消える時まで
平成二十年十一月二十二日
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帰り道 冷たく澄んだ暗い空 オリオンだけに 見守られて
平成二十年十一月二十一日
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もう一度 まぶたを開けて微笑んで 叶わぬ願い オリオンの下
平成二十年十一月二十一日
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からっぽの心に 何か入れたいと思い 気付いた 鍵が開かない
平成二十年十一月二十日
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放たれて風に運ばれ 吹き溜まる 行き先のない明日は 枯葉
平成二十年十一月二十日
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仄暗い部屋に佇み 朝を待つ やがて透きとおる 月と星 空
平成二十年十一月十九日
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首のない絵を書く子供だった頃 君だけが僕の目を見てくれた
平成二十年十一月十九日
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夢 現 狭間を漂い 朽ちてゆく 君と重ねた 記憶の中で
平成二十年十一月十九日
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夢?うつつ?…
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垂れ込めた青灰色の切れ間から 零れる光 夕焼けの国
平成二十年十一月十八日
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鮮やかな記憶は 鋭利な剣と成り 振り返る僕を 千に切り裂く
平成二十年十一月十八日
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美しく星になるなど 信じない いだき合えてこそ 命美し
平成二十年十一月十七日
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宵闇に向かう 列車の車窓には 君がいた町 君といた時
平成二十年十一月十七日
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街路灯 届かない路地 目を閉じる まぶたのしずく 零れないよう
平成二十年十一月十五日
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君を乗せ 星の河原の月の舟 雲の狭間に 揺れて遠のく
平成二十年十一月十五日
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一緒に連れてってくれないかな…
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木漏れ月 やがて朧に溶けてゆく 束の間に灯る 望みのように
平成二十年十一月十四日
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ひとしずく また ひとしずく 落ちてゆく命の水よ 僕を沈めて
平成二十年十一月十四日
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ひとすじの 赤い流れの温かさ 床に拡がる 深紅の闇夜
平成二十年十一月十四日
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