ビビさん
のうた一覧
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生きている ただそれだけで問題ない不思議なことはなにひとつない
平成二十四年十二月二十一日
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流星を見た?と一言聞けばいい言葉もいつも真夜中に消え
平成二十四年十二月二十一日
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制服をまとい街へと紛れ込みそして私は記号になるの
平成二十四年十二月二十一日
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はからずもなすすべもなくすべからく見逃しがたくミルマスカラス
平成二十四年十二月二十一日
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置き手紙呪ひのやうに戀ふ心紅いインクに混ぜた赤色
平成二十四年四月十三日
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別れ際紺の背広に張り付いた桜花びら春の宵闇
平成二十四年三月二十一日
2
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唇を食みつつ共に含ませる指環が抜けない薬指をね
平成二十四年三月一日
3
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柔らかく薫る源 襟足を今は見つめるだけに留める
平成二十四年三月一日
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君の手の冷たさ僕が奪うからこっちを向いて笑ってほしい
平成二十四年二月二十九日
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隣には居られないのでささやかに傘立ての中 濡れて寄り添う
平成二十三年十二月十二日
3
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まだ彼の携帯不通 眺めてる川の水面が泡立っている
平成二十三年十二月十二日
3
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君の名を呼ぶとき気付かれないように深呼吸する「気付いてほしい」
平成二十三年五月三十一日
1
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「年下の子」でなく「男」と気付く夜 顎の付け根の髭のざらつき
平成二十三年五月三十日
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結ばれる せつなのときに 向かい合う睫毛どうしが 微かに触れる
平成二十三年五月二十四日
3
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文字を追うふりで見つめる君の指 見透かされたい 知られたくない
平成二十三年五月二十四日
3
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触れもせず あなたがほめてくれた髪 乳房が隠れるまで伸ばそう
平成二十三年一月十八日
5
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火砕流猛る普賢に侵された水無川よ今穏やかに
平成二十二年六月十六日
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砂漠から小さな卵抱き上げる 向こうに流星 泣いてはいない
平成二十二年六月十三日
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カプセルも地球へ帰ってきたようで...
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なんとなく触ってきた手の生温さ 返事の代わりに麦茶を含む
平成二十二年六月十二日
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人々の英知と太陽 背に受けて 二度と熔けないイカロスの翼
平成二十二年六月十二日
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探査機「あかつき」とともに宇宙へ...
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