新田瑛さん
のうた一覧
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声色はいつもと変わらないけれどどこ吹く風がさりげなく春
平成二十二年十二月五日
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連作『平面世界』より
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まなうらに残る世界に幸せを祈ることしかできない未来
平成二十二年十二月二十日
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連作『平面世界』より
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どんなにか楽しんでいることだろう僕の姿が見えなくなって
平成二十二年十二月二十一日
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連作『平面世界』より
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父親を「おとう」と呼べば動き出す夕陽の中の蒸気機関車
平成二十二年十二月二十三日
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連作『平面世界』より
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オロナイン一瓶あれば痛ましい都会の中も歩いてゆける
平成二十二年十二月二十五日
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連作『平面世界』より
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差し伸べる手そのものの温かさならば安易に信じてもいい
平成二十三年一月五日
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便箋の縁が私の指を切りその文面がより深く斬る
平成二十三年七月二十四日
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「どうしたの」と聞いたところで「大丈夫」と答えるのだろう だから「おやすみ」
平成二十三年十一月二十日
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題詠blog2011投稿作品
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触れているあなたの小指いっぽんの圧力により動けずにいる
平成二十四年二月十一日
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連作『実像より虚像』より
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たった今淹れた紅茶を注ぐまでは器であったはずの永遠
平成二十四年三月十七日
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連作『実像より虚像』より
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だいじょうぶ あなたはいつも大勢の輪の中にいてわたしはひとり
平成二十四年三月十七日
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連作『実像より虚像』より
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だんだんと吐息がきこえなくなってわたしのなかにつもる銀色
平成二十一年十二月二十一日
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暗くなったね 誰かが呼んでいるね でも そのまま遊んでいてね いいから
平成二十一年十二月十二日
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行き先の地名の読みが分からないバスに乗せられちゃってみたいね
平成二十一年十二月十二日
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いつだって一緒にいたい 不発弾処理もデートと思えばデート
平成二十一年十二月十六日
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そうやって君は自由に生きてごらんずっと後ろで見つめているよ
平成二十一年十二月二十日
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「あたし、乱視だから」と言って世の中が見えないふりをするのだ、君は
平成二十一年十二月二十四日
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しあわせに生きてほしいと、願うとか祈るではなく思っています
平成二十二年一月四日
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少しずつうまくいかない世の中で君に出会えたことの幸せ
平成二十二年五月十七日
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支え手が必要なんだ自転車の補助輪だとかドラえもんとか
平成二十二年五月十八日
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