山桃さん
のうた一覧
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風音の高く低くにつらつらに首ふりやまぬラッパ水仙
平成二十二年四月五日
8
つら→→列
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朝の陽の紅差し指は長からむくるめく鳶の胸毛明らむ
平成二十二年四月四日
6
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桜貝天降るみ空にわたつみのいろこの宮を見よ蝸牛
平成二十二年四月三日
9
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桃色の染井吉野をくぐりなば阿鼻叫喚の桜沐浴
平成二十二年四月三日
8
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踏み入れば誰が開くやら花扇 歩ごとのうつろい桜の並みに
平成二十二年四月二日
7
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日暮らしの雨をすだれに傘さしてはるかな影を見る桜狩り
平成二十二年四月一日
12
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落日の最後のつぶの入る山に杏の種をはこぶ鳥を欲り
平成二十二年三月三十日
8
落日の一番最後の小さな点が、丸い...
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二億年流れて遠離れ木曽川を我が影と見る段丘の山
平成二十二年三月二十九日
6
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桜咲くその上を飛ぶ綿雲も色に染まりて春の夕焼け
平成二十二年三月二十九日
9
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近山は朝の霧をさっと薙ぎ天空出でて近づき来たり
平成二十二年三月二十九日
5
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村雨のやみかけては日輪の杏の色の衣のほの見え
平成二十二年三月二十八日
9
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村雨に人は走れど歩きつつ突く鴉のいや濡れ羽色
平成二十二年三月二十八日
8
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野にひらに土筆出づれば迷いたり地雷原ゆく心地こそすれ
平成二十二年三月二十七日
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丈が低く(2~3cm)摘む気も起...
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桜花咲き出すそぶりに明らんで夕べ淋しきこのなずな花
平成二十二年三月二十六日
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夕影に咲く薔薇雲の悲しさを底ひの蒼が歌うかな
平成二十二年三月二十六日
4
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風うけて揺れる若芽の背な支えどこまでも青深き大空
平成二十二年三月二十六日
7
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遠空に棚引く雲は幾重にも夕影とどめ暮れなんとせり
平成二十二年三月二十五日
4
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頂きを烟りて上る霧雲に心よそ置く山影淡し
平成二十二年三月二十五日
4
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ここらでは一番早い桜咲く交差点ゆえチラ見二分咲き
平成二十二年三月二十五日
7
岐阜県
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追い羽根のごとく飛ばんと背伸びする若葉浸して春雨は降る
平成二十二年三月二十四日
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