山桃さん
のうた一覧
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竹林がひとひら放つ笹の葉は夕風はらむ羨しき小舟
平成二十一年十二月二十四日
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沖つ波撓む草枯れ朝の陽の渡れば映えて山の間に海
平成二十一年十二月二十四日
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沖つ波→撓むの枕詞 撓む→たわむ...
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雲客は黒橡に装へど宴に沈む宵闇の月
平成二十一年十二月二十四日
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空を詠むのがクセになってしまいま...
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竹藪の開墾畑のパンジーは竹の根寒風知らぬ顔で咲く
平成二十一年十二月二十三日
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冬寒に季節はづれの土替へが暴れて咲かせるゼラニュームの花
平成二十一年十二月二十三日
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親菊の元に抱かるる冬至芽は寒きに僻まず春を待つなり
平成二十一年十二月二十二日
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花後の菊を切ると根元から新芽が伸...
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朝夕の影は日に異に移ろへど定めなき身の我こそ幻
平成二十一年十二月二十二日
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日異→毎日
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風なくばかくも仲良き鴛鴦のつかずはなれず月と雲ゆく
平成二十一年十二月二十二日
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夕暮れに流れ届けぬ町の灯は無音の闇の刹那の歪み
平成二十一年十二月二十二日
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澄昇る鐘の音寒き夕暮れは山守の来てめえと鳴くなり
平成二十一年十二月二十一日
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お寺の鐘は鳴っているし、寒いし、...
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夏ならばお暗き杜も葉は落ちて明かりに微睡む姫榊榊
平成二十一年十二月二十一日
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ヒサカキはサカキに似ていますが、...
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白き板にか黒きタール掃きおればあやふき風に夜したたり落ちぬ
平成二十一年十二月二十一日
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寒風の中で柵に防腐剤を塗りました...
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西明かり明日の日和を告げながら山際すべる雲に別れを
平成二十一年十二月二十日
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虫やとや百舌は上枝で下窺ひ上笑みしけるチェシャー猫かな
平成二十一年十二月二十日
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夕ぐれに車の並みの寄せくれば海なき地にも潮騒の音
平成二十一年十二月二十日
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岩をしもあはれなりとや思ふめり在りつるのみに存ずるまでも
平成二十一年十二月二十日
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雪の原黒みて点す跡もあり潜まり籠る命のありか
平成二十一年十二月二十日
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地は白く血の気も失せて冴え凍る鞘走りける鹿之助の月
平成二十一年十二月十九日
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父に聞いた、七難八苦を三日月に祈...
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枯れ山を緋に耀かする夕日なり喘ぎつ走り見に来その日を
平成二十一年十二月十九日
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雪野原命無かればあはれなり汚く生ふるは生くるがさだめ
平成二十一年十二月十九日
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