詠み人知らずさん
のうた一覧
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花萌ゆる浄土のごとき山ながら子供の消ゆる伝への絶えぬ
平成二十三年八月十九日
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雨つもるアスファルト敷く道路には流れる先に地蔵の眠る
平成二十三年八月十九日
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夜啼きした鴉の跡に黒い羽根熊手掻き寄せ朝の塵取り
平成二十三年八月十九日
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戦争を始めた奴は戦場に行くこともなく胸を反らせる
平成二十三年八月十五日
2
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玄関に届いた風は南洋の海の子らしく湿りけ残す
平成二十三年八月十五日
7
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夜啼きする カラスの群れの頭上には 真夏の星座 アンタレスあり
平成二十三年八月十四日
3
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耳ざわりよい言葉だけ並べても 虚ろはむしろ深まる夜だ
平成二十三年八月十四日
5
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青の果て 朝の大気に浮かぶ鳥 我と約束交わしたまえよ
平成二十三年八月十四日
3
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花壇さえまるで己の心模様 美しい花ばかりは咲かぬ
平成二十三年八月六日
7
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生まじめに生きては損を繰り返す夜に鳴く蝉の明日を思う
平成二十三年八月四日
8
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曇天の薄明かり曳くアカツバメつかもうと稚児両手を伸ばし
平成二十三年八月四日
4
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足元を見つめ呟く言葉には パンクのココロ 詰め込まれてた
平成二十三年七月二十八日
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スタイルを決めた飽くなき仕事師は 今日には今日の 歌高らかに
平成二十三年七月二十八日
3
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現代の言葉で生きる自分には 古ことば 身の丈を越え
平成二十三年七月二十八日
3
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「僕」だとか「きみ」だとかいう会話には 興味がわかず 思考が止まる
平成二十三年七月二十八日
5
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この世には我らの忘れた我らあり そちらの我ら ほんとでないか
平成二十三年七月二十八日
3
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通ぶって野暮より野暮の通よりも野暮ぶる方が通ではないか
平成二十三年七月二十六日
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文月の酎ハイみっつグデングデン 揺れる街の灯 朧げの月
平成二十三年七月二十六日
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定食屋 子どものような会話する大学生と窓辺の造花
平成二十三年七月二十六日
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後悔をするであろうと真夜中に沈む想いと青きラジオよ
平成二十三年七月十九日
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