くもさん
のうた一覧
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第一ボタンかるくはずして登校する生徒のようさ 君にかぶさる
平成二十一年十月二十三日
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「すこし酔った」瞼はゆっくり泡の中にグラスフィッシュのようなくちづけ
平成二十一年十月二十三日
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凍りつく歩道橋の下ぼくたちは出航むかえる水兵さ 息
平成二十一年十月二十二日
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歩道橋のもとでぼくらは白い息なにもわからずはいていたから
平成二十一年十月二十二日
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しろい処女きみにかえすよ にんげんのにおい滴る枕を抱く
平成二十一年十月二十二日
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壇上を見あげる母の目のひかり孔雀の羽はひろげられたり
平成二十一年十月二十二日
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あやまちは空爆誤爆のオノマトペ サダム・フセインおでこから墜ちる
平成二十一年十月二十一日
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この恋が解き放たれてあるためにクラリスぼくの腕をあげるよ
平成二十一年十月二十一日
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鉢植えの自由は窓辺におとずれて土はするどき香気をはなつ
平成二十一年十月二十一日
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三句切れで、かつ腰の句に「て」を...
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コクトーのうたうシャボンは美しくうまれ来ぬ子をくるくる映す
平成二十一年十月二十一日
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あの夏はむねのあいたブラウスを気にする高木聡子のために
平成二十一年十月二十日
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たぶんそこ、突起にゆれる風むきは綿毛のうごきにはじらうきみから
平成二十一年十月二十日
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うえになりうねらせてみてもうそっぱちうまれたことがうそであるかの
平成二十一年十月二十日
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三句切ればかりじゃないか。だめだ...
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Tシャツをたたみなおしてしまいこむひだまりのにおいはきみのくびすじ
平成二十一年十月二十日
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砂時計のような雑踏ひとすじの体液遅れてくれば わたしに
平成二十一年十月二十日
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彗星のはなしのとちゅうだったのにバックシートにまるまる仔猫
平成二十一年十月二十日
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即興です
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