ケンイチさん
のうた一覧
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夢に果て得ず還り来ば苦や楽を飽かずに紡ぎやがてまた焦ぐ
平成二十三年三月十日
8
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星を呑みやはら耀ふあけぼのに同居してゐる太古と未来
平成二十三年三月九日
9
朝日を浴びるのって、超気持ちいい...
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去るものを誰が思ふか静寂が車窓を流る旅の夕暮れ
平成二十三年三月六日
21
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ぼちぼちと一人に慣れたこないだの満月はもう食べつくす頃
平成二十三年三月二日
17
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霜融けて草木のみどり鳥のうた空いろである空の慶び
平成二十三年二月十日
16
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発つひとを送りて帰る日常は健気に待てりトンネルの先
平成二十三年二月七日
14
日本への見送りの帰りはいつもちょ...
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しらじらと深雪のみちの足あとは呑みこまれゆく夢も現も
平成二十三年二月一日
11
忘れない。 いつかこの時がまぼ...
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人ひとり簡単なわけないじゃない虹の微分の答えは涙
平成二十三年一月二十五日
21
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わか草の蘇るごと風のなか誘われ往く果てなき地平
平成二十三年一月九日
9
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舞ひ給え狂ひ給えよ白き精 誰も忘るる夜更けの空に
平成二十三年一月四日
8
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街道の並木のように日々は過ぐ ときどき空を見上げたりして
平成二十三年一月四日
10
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凍て風が砂紋をなぞる過ぎし日がいま手のひらに星のひかりよ
平成二十二年十二月二十八日
11
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青ひかる雪 密やかにまたひとつ終えてゆくは哀しみに非ず
平成二十二年十二月二十八日
7
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星が降る 全てが息を潜めてる 届かないまま無力な僕は
平成二十二年十二月二十七日
16
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寄す波は大海原へ君もまた今日で最後と覚悟を決めて
平成二十二年十二月二十二日
8
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半年も途絶えし人を案じつつ彼の日の歌がくすぐる、はーと
平成二十二年十二月二十二日
10
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山際の僅かな青を懐かしみ往来のひと見送る日々よ
平成二十二年十二月二十一日
6
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知らざるや夢の裏にも棲む日々を 弦の調べに湖上を揺蕩ふ
平成二十二年十二月十三日
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脳内の箱庭あるいはアルコホル 曖昧がまた増殖されてく
平成二十二年十二月十一日
6
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躓いた苦みは風化するとしてまず寒空に炎を燃やせ
平成二十二年十二月十日
8
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