ケンイチさん
のうた一覧
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またひとつ風に背きぬ日常に驚きを持つてふこと難かりて
平成二十五年四月七日
8
嵐ゆきわが立つところにあるわれの...
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亀よりも重き家路に月ありてさくらの色のさびしき兎
平成二十五年三月二十八日
7
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土曜日の仕事ののちに飲む花は何処かで見たので良いことにする
平成二十五年三月二十四日
7
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海のものは海に寄り添ふ東風のやがて過ぎればふたたびの道
平成二十五年三月二十四日
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甲斐のなき日のなかぞらに潮かぜをみちびき出せば靡く身ひとつ
平成二十五年一月二十三日
6
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暗がりにこもりてわれの手のひらに触るるか弱き鼓動の寂し
平成二十五年一月二十一日
3
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虚しさの及ばぬ空に舞ふ雪の中を歩めば続く足跡
平成二十五年一月十四日
9
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陽だまりの小さく揺らぎて止め処なき冬のひと日の紋をしめす
平成二十五年一月六日
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はつ春の日の射す部屋のひそまりて好しと思へばすがしき元
平成二十五年一月一日
7
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なにものにも成り得ぬままに十二月の帰り道にはわたしがひとり
平成二十四年十二月二十八日
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一片の言のさ迷ふ街に降る君のみ知らぬけふの雨かな
平成二十四年十一月十七日
6
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去るひとを隠して今朝に満ちわたる狭霧をわれはふかく吸ひたり
平成二十四年十一月十七日
10
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この星を故郷と呼ぶには遠き道に新たな月の宿りて
平成二十四年十一月十六日
3
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わが先は八重波のみのさざめきて背に負ふこの国の蠢き
平成二十四年十一月十二日
7
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風の呼ぶ声に背きて積もる日のうちにも騒ぐむつ花の香ゆ
平成二十四年十一月十一日
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空しろく消えゆく旅の足跡をかなしみて待つ六つの花かも
平成二十四年十一月十一日
6
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霧深くまとひて立てる朝にもみづうみはなく冬のはじまり
平成二十四年十一月七日
6
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当て処なき霧ふかき夜のしるべとて果てなく並みし白灯の道
平成二十四年十一月六日
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風さはぐ所に至り浴む月に影透かれいさまぼろしとなる
平成二十四年十一月四日
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ゆるやかに放射を歩む傍らに空ぜんたいを眺めてみれば
平成二十四年十一月二日
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