海月琉珠さん
のうた一覧
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人型は何から何まで窮屈と核をまとめて去る宇宙人
平成二十一年十一月八日
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知り合いの居ないミシガン見送って海猫になる さらば大地よ
平成二十一年十一月七日
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「気遣わぬあなたが悪だ」いやちがう「気を使わせるあんたが悪だ」
平成二十一年十一月五日
2
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巣箱だけ括りつけても山鳥は巣を作らない 巣も作らない
平成二十一年十一月四日
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墓碑なんかいらない 願わくば灰は畑に撒いて 実を熟れさせて
平成二十一年十一月四日
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酒飲んで流す涙はアルコール小さな火種ですぐに火がつき
平成二十一年十一月四日
3
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翼など要らぬ 私が欲しいのは揺らがず立てるガリバーの足
平成二十一年十一月二日
3
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公魚を次から次へ放り込む氷の穴だね 私の口は
平成二十一年十一月二日
1
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醉つてゐるときの私に近寄らぬ方がよくてよ ほら其處の君!
平成二十一年十一月二日
2
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氣の利ゐた返句が詠めず今日もまた御免なさいを繰り返してゐる
平成二十一年十一月二日
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法律がないと理性を保てないなんて悲しい文明開化
平成二十一年十一月一日
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いいわけも説明もせずただそこに佇むがよし ウタもニュースも
平成二十一年十一月一日
2
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「わたくしを迎へに來てよ王子樣」と詠んだわたしはどこかおかしい
平成二十一年十月三十一日
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ぽちぽちと文字を踏んでる親指は記録に残る反復横とび
平成二十一年十月三十一日
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純情なひとりとひとりの関係を濁すシャカイという不純物
平成二十一年十月三十一日
1
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こんなにも空が高い秋の日には電波も入りやすい よし飛ぼう
平成二十一年十月三十日
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「御薬を出しておきます 飲まないで我慢しなさい」という治療法
平成二十一年十月二十八日
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どの靴を履ゐても足が痛いなら其處は居場所ぢや無いのだよ 君
平成二十一年十月二十八日
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深刻であればあるほど間違いが怖くなるからあみだで決める
平成二十一年十月二十六日
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グールドのハミングがよく響いたら留守にしてます 用事はメモに
平成二十一年十月二十六日
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