海月琉珠さん
のうた一覧
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風を読む能力足りずおろおろとしてる権力を見て笑う鳥
平成二十二年二月十二日
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水彩画みたいなひとになりたくてキャラ薄めたら「じぶん」が消えた
平成二十二年二月十六日
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チョコ日和過ぎてメールが来なくなり「そういうことね」とこくり頷く
平成二十二年二月十六日
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心から望んでいないあの人は化学繊維の服を着て待つ
平成二十二年三月九日
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カチカチの頭を覆う黒髪に振り掛けましょう 薔薇の香りを
平成二十二年三月十六日
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いかなごに続く長蛇の列を見てまだ大丈夫とひとり頷く
平成二十二年三月十四日
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荒らすとか荒らされるとか何ですか?覆い隠せぬナワバリ意識
平成二十二年三月二十五日
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一滴のシミがじわじわ広がってじきに陥る人間不信
平成二十二年三月三十日
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期待した自分が悪いと言い聞かせ有耶無耶にした感情の墓
平成二十二年三月三十日
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いつまでも切り替わらないパソコンの画面に蹴りを入れている恋
平成二十二年四月五日
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空に手を伸ばす緑を惑わせる魔女の香水ジェニファーロペス
平成二十二年四月三十日
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ティーカップふたつ並べてニヤニヤとしてるだけです(春は遠いぜ)
平成二十二年五月八日
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白粉もよれて悲惨な初夏の夜は若草山で立ちションしたい
平成二十二年五月十八日
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同じ社のひとがわらわら押し寄せる店のランチはぜんぶ薄口
平成二十二年八月二十五日
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色恋の霞んだころに会う君はイチニンマエのオトコでしょうか
平成二十二年九月二十五日
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融通の利かない性質が作用して恋煩いを回避している
平成二十二年十月四日
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あなたとは付き合えません(ごめりんこ)暑い季節のリキッドファンデ
平成二十三年六月五日
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いつまでも濃さの決まらぬカフェオレを流せば他人になれるでしょうか
平成二十三年六月十四日
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サヨナラのかわりに彼に告げました「自分で死ねぬ 屁垂れで御免」
平成二十三年六月二十七日
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下の句のすべてをこれに替へて詠む「自分で死ねぬ 屁垂れで御免」
平成二十三年六月二十七日
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