恩田ヘヴンさん
のうた一覧
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「ちょっと外歩いて来たら?」と母が言う じいちゃん「一歩二歩行ってくる」
平成二十一年九月十七日
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あ、「さんぽ」じゃないんだな。と...
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黄昏は黒も白も覆い隠すあれに見えるは鴉か鳩か
平成二十一年九月十七日
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今空を横切ったのは、嫌われ者か?...
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亡き人に思い草手向けでも本当は忘れ草を望んでいるかも
平成二十一年九月十五日
1
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あの時に手を繋がなきゃよかったねもっと簡単に嫌いになれたよ
平成二十一年九月十二日
1
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過ぎてゆく季節は果てない世界を巡る入道雲よまた会う日まで
平成二十一年九月十一日
1
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死ぬまでにたくさんたくさん覚えておこう夕暮れの空夏の匂いも
平成二十一年九月十一日
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死ぬときはすべてを燃やせただ一つ大切なものが残れば良いから
平成二十一年九月十日
2
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少しずつ私の心が染まりゆくあなたのいない世界の色に
平成二十一年九月十日
1
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ウォークマン方耳ずつはめ共に聞く頭を少し傾けながら
平成二十一年九月十日
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あなたとのつながりが、耳からこぼ...
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歌にすれば思いもきっと上手に言えるこの喉が楽器だったらいいのに
平成二十一年九月十日
2
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夕陽がほら狂おしいほどヴァーミリオンだから今だけは止まらずに走れ
平成二十一年九月八日
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区役所に足運ぶたび思い返すあなたと同じ名字になった日
平成二十一年九月八日
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何もかも壊れろと思う夜があるそれでも月は君に優しい
平成二十一年九月七日
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コンビニに停めた自転車パンクさせられバスで帰ろうとしたらスルーされた
平成二十一年九月六日
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このやわな肌色の下の血を全部入れ替えたとしても私B型なんだ
平成二十一年九月五日
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鳥籠の隙間は冷たく閉ざされた不自由?それとも許された自由?
平成二十一年九月五日
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豪勢な人生よりもお醤油を取ってあげられる人になりたい
平成二十一年九月五日
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背伸びしてブラックで頼んだアイスコーヒー舌に残ったため息と同じ味
平成二十一年九月三日
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蒼穹の片隅おしろい塗り母は三歩下がりて父の背見守る
平成二十一年九月二日
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青空に現れる白い月。 毎日形を...
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ハンガーに掛けっ放しの真っ白コート蚊取り線香で茶色くなってた
平成二十一年八月三十一日
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アイロンをかけようと出しておいた...
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