村木美月さん
のうた一覧
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夜桜はなお美しく儚くて胸にひとひら口づけの跡
平成二十八年四月十二日
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高熱を隠してまでも逢いにくる子供みたいな君が好きです
平成二十三年一月二十六日
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結い上げた髪を下ろしてとりあえずドアを閉めたら少し泣きたい
平成二十三年一月二十八日
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人間は弱くて脆い生き物で繋がりたがる習性を持つ
平成二十六年六月二十六日
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好きでない人と並んで観る花火 花火 花火は胸に響かず
平成二十一年八月十六日
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不用意に拾ってしまった哀しみを抱えたままで返せずにいる
平成二十一年十一月二日
19
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新しい春ブーツ履く真冬日は決心ひとつ温めている
平成二十二年一月二十日
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ゆっくりと蝕まれてく恋という覚悟のうえで舐めた媚薬に
平成二十二年七月十三日
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あまりにもゆっくり深く傷ついて泣いていいのかわからなくなる
平成二十二年八月七日
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かなしみの淵からゆらり押し寄せる波紋がひとつ胸にしみこむ
平成二十一年八月二十日
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題詠blog2009投稿歌です
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手をつなぐことさえいつもむずかしい 触れた指先 時間よとまれ
平成二十一年九月十九日
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モノクロの君の笑顔を浮かばせて微笑みかえす十六夜の月
平成二十一年十月四日
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流星に願えなかったよこしまを抱きしめながら夜のしじまに
平成二十一年十月二十六日
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来世まで引きずりそうな縁ひとつ後生大事に今生をゆく
平成二十二年八月六日
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ふたごころ持ちつつわれは微笑みてこの身ふたつに引き裂かれなむ
平成二十二年十月九日
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行き違うふたりに雪が降り積もる諦めなさいと純白が言う
平成二十三年二月十四日
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ひとりじめできないのなら少しだけ恨んで泣いてそして愛すよ
平成二十一年八月九日
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「明日また頑張ればいい。おかえり」と包んでくれるような夕さり
平成二十一年八月二十九日
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自分で思うほど強くないよ。 あ...
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ささくれを隠しきれない君といて抱きしめるたび胸に刺さるよ
平成二十一年九月五日
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抱え持つ寂しさの種こぼれ落ち君に拾われ花を咲かすよ
平成二十一年九月二十三日
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