イマイさん
のうた一覧
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まっすぐにレモン炭酸水を飲む甘いだけでは埋まらなくなる
平成二十一年七月二十七日
26
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私達何かがきっとたりなくて流されそうな草を見ている
平成二十一年九月十日
16
14⊿いただいた歌。
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工場の煙は雲と同化して層をまたひとつ厚くしてゆく
平成二十一年九月十九日
12
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ただきみと一緒に暮らしたいだけと時計を見やり一秒進む
平成二十一年八月十八日
10
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青色のマニキュアの瓶にふれぬまま今日もおわった さようなら夏
平成二十一年九月十日
10
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目薬をうまくさせない平日は全ての窓にうつる青空
平成二十一年七月二十六日
9
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永遠を感じなくなった蝉の声もう帰れない廊下の冷たさ
平成二十一年七月二十七日
9
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問題はあなたがいてもいなくても泣くということ 欅はゆれる
平成二十一年八月十日
8
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コスモスに願かけをしたあの日々がふとあらわれて花びらを抜く
平成二十一年十月十二日
8
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無花果を食べてべたつく左手は指輪を残し日焼けしている
平成二十一年八月十六日
7
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日常は湿気を多く含んでて今は静かに眠っていたい
平成二十一年八月四日
6
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図書館もカフェもがちゃがちゃうるさくて帰れない場所ばかりを思う
平成二十一年八月二十四日
6
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不安など何もないようなふりをして腕に流れるすいかの果汁
平成二十一年八月二十九日
6
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街路樹の枯れはじめた葉見上げつつ嘘をついてる秋の入り口
平成二十一年九月三日
6
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髪の毛が伸びるはやさに追いつけず湖をみて立っているだけ
平成二十一年九月十六日
5
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変わったり変わらなかったりするけれどてのひらサイズの植物図鑑
平成二十一年十月一日
5
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届かないもののひとつはにぎやかに棚におかれた鞄の角度
平成二十一年十月五日
5
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鳩は鳴く くもりの下で見つめあい子供の頃を思い出している
平成二十一年七月二十五日
4
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食べ頃を逃したプラムを見つめても変わりはしない きみは優しい
平成二十一年八月六日
4
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壁紙のせいにしている不機嫌を雨降る音で掬いとりたい
平成二十一年八月十日
4
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