falconさん
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百合に染む鹽瀬の帶の藍あはくことぞともなく匂ひ立たる
平成二十六年七月十七日
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いざ行かむこころつきせぬふるさとは白妙ほすと百合の咲くらめ
平成二十六年七月十七日
5
丘の斜面に山百合が咲き競います。
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手のひらでレモンバームをひとたたき紅茶に浮かべて梅雨明けを待つ
平成二十六年七月十四日
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庭のハーブの整理を兼ねて。梅雨が...
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腐葉土と赤土混ぜるその下の爆撃告げる大きな活字
平成二十六年七月十三日
9
少年の殺人事件を捜査することもな...
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淡青のボリジが紅茶に浮かんでるチェルニーを聞く午後の平穩
平成二十六年七月九日
7
ボリジは地中海地方に産するハーブ...
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君は守つてくれるとおもつてゐるかと老いたる友の不安げにいふ
平成二十六年七月六日
8
本歌「あなたは勝つものとおもって...
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「市民よ、武噐を取れ!」との国歌を歌ふ選手の顏は誇りに滿ちぬ
平成二十六年七月五日
5
欧州には「政府が憲法と国民に背い...
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戦には行かぬ人らの決断に流る血潮の若きを憂ふる
平成二十六年七月四日
7
安倍さんや閣僚達は戦争には行かな...
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紫陽花を詩人は歌う地中海の海の色だとイヴリイ墓地で
平成二十六年六月三十日
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詩人=L.アラゴン 1929年...
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モカの味苦き心を街角の喫茶店に残し巷に紛るる
平成二十六年六月二十八日
4
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シャルドネのグラスに青き夏のそら記憶の破片マロニエの道
平成二十六年六月二十三日
8
冷えたワイン、夏の空、マロニエの...
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わがもとに憩ひたまへと篠懸は翳をや伸る暑き梅雨晴れ
平成二十六年六月十九日
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空梅雨でしょか?
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他の国の戦争に出づる若者の親は問はずや九条の意味
平成二十六年六月十八日
9
本歌「国のため戦争に出づるますら...
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賢きはサッカーの陰で悪だくみ歓声あげるおろかにわれは
平成二十六年六月十六日
7
本歌「賢きは市に隠れてものいはず...
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櫻桃の葉裏になせる陰さへも悲しいまでの空の青さよ
平成二十六年六月十五日
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桜桃忌は6月13日。太宰治享年3...
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アカシアの雨がやむとき真日のもと濡れたワイシャツ吊す物干し
平成二十六年六月十五日
7
1960年6月15日 「血と雨...
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みどり葉に白雨きたりて「傘がない」駆け行く少女の濡れたブラウス
平成二十六年六月十三日
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陽水と同年輩の男性が、雨宿りしな...
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うす墨の岸辺に立てる自らのいのち溶けゆく麦雨の予感
平成二十六年六月十二日
9
一粒の麦ですから。
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葉がくれにしのぶくちづけいろあはく結ぶ珊瑚の思ひとをしも
平成二十六年六月十日
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さくらんぼは初恋の思い出
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身にとまる思ひはふかきむらさきのあやめ降る雨濃さまさりゆく
平成二十六年六月七日
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