falconさん
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木犀の香る夕べにおもふかなレセダ歌ひし抵抗の詩を
平成二十一年十月十二日
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レセダの開花期は春。和名木犀草で...
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かきやりし黒髮にほふ舞扇思へばかなし細きゆびさき
平成二十一年十月十七日
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京都で、地歌「黒髪」を舞う竹原は...
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入相の鐘鳴り止みて君はゆき慕ふこころにゐずる月影
平成二十一年十月二十日
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別れがたく・・・
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夕月のうつる影さへ白川のしたにかよひて恋ひや渡らむ
平成二十一年十月二十四日
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皆様が橋の歌を詠まれるので・・・...
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白樺の梢の風の喨々と鳴る音に知る冬のほどなき
平成二十一年十月二十五日
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いつとなくあくがれそめし花の色君が朱華の袖とぞ見ゆる
平成二十一年十月二十七日
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朱華色のようにはかないあこがれ。
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山鳩の友を愛すと鳴く声は嵐を越えて世に聞こえけり
平成二十一年十月二十七日
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前首相よりはずっと良いとは思いま...
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十六夜の月まつひとの赤朽葉文庫結びに思ひかさねし
平成二十一年十一月五日
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赤朽葉、朽葉四十八色といわれる朽...
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夕霧に隠るとみえて浮かびくる影もはかなき冬桜かな
平成二十一年十一月三日
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五番町夕霧楼も今や昔。
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淡雪のこの身さびしくふり行けば物集女街道花ぞ散りける
平成二十一年十一月五日
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物集女街道、京都西山に沿う竹林の...
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翡翆なす苔に朱華の影みえてきみ舞ふごとくもみぢ散りくる
平成二十一年十一月十日
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偶然、ばったり。 朱華(はねず...
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うつつなき童は眠る乳母車紅葉ひとひら小さき腕
平成二十一年十一月十七日
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紅葉かそれとも赤ちゃんの手か・・...
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うすけむり萠葱の袖に消えはつる跡だにもなき思ひはかなし
平成二十一年十一月二十二日
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きみが手の蘇芳の帛紗匂ひ立つ萩の器にかよふ松風
平成二十一年十二月九日
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お茶会の見事な鬼萩の茶碗と蘇芳色...
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メールではかなはぬ恋ひのはかりごと手紙の二重唱聞く夕べかな
平成二十一年十二月十日
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伯爵夫人とスザンナの計略も、メー...
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あくがるる思ひはてなき紅椿散る別れこそかなしかりけれ
平成二十一年十二月二十五日
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凍る月仰ぐもかなし来し方は絶えぬ戦と憎しみの影
平成二十一年十二月三十日
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この一年も、世界のどこかで毎日戦...
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朝風は時雨をはらひ陽の光仕事始めの肩に明るき
平成二十二年一月五日
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4日は夜半からの雨、でも朝はすが...
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振袖の君を想ひて独り飮む二十歳の酒はかくまでにがし
平成二十二年一月十一日
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成人式にも行かず、独り酒を飲んで...
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いつしかとあくがれそめし初雁の氷雨に濡るる色や氣高し
平成二十二年一月十四日
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初雁、早咲きの白梅。涙に濡れてる...
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