falconさん
のうた一覧
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街角に新車並べるショールーム造りしひとの哀しみ詰めて
平成二十二年十月二十九日
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企業は過去最高の利益というのに、...
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人のいふはたらくことの貴さも転がす価値にはるかおよばず
平成二十二年十一月六日
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まじめに汗水流して働いて得る価値...
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アカシアの雨に倒れし女かなし繋ぎし腕のいつしか解けて
平成二十二年十一月十一日
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団結どころか、分裂に分裂を繰り返...
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あれかこれ迫る言葉にこころなくなれぬいたやのひとぞ悲しき
平成二十三年五月十一日
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原発に賛成だ反対だなどと声高に言...
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峰霽るるやまふところにうへになりしたになりつつ蝶越えてゆく
平成二十三年六月二十二日
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蝶は、「あさぎまだら」か?
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かたおかにうす紅そむるもぢずりのあだにも捩る身のいとほしき
平成二十三年七月七日
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ゐづまひを直す上布の衣ずれの音のかそけき忘筌の席
平成二十三年八月二十一日
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京都大徳寺孤逢庵忘筌茶室、夏。
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とふひともたへて花散るやま桜あはれは残せ風つよき世に
平成二十四年四月十九日
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現代の姨捨山か。一旦放り込んだら...
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見上ぐればとまる面影やまざくら踏む階段に狂おしく散る
平成二十四年四月十二日
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狂おしく散る花のなか山姥を舞うをかさねる春のかたみに
平成二十四年四月十二日
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山姥=薪荷雪間の市川(常磐津)
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わが技を伝ふ者なくこの花がかぎりならんと工場主いふ
平成二十四年四月十八日
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かつて日本の高度成長を支えた東京...
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機音の昔をいまに繰りかへししづのをだまき格子戸のうち
平成二十四年四月二十六日
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本歌は業平の「いにしへのしづのを...
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足りぬのは工夫が足りぬとむかしいひいま電力が足りぬと騒ぐ
平成二十四年四月二十六日
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昔、政府は物資不足を隠すため「足...
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いつになくパン焼く朝に鳥の歌のせてかをれる風のいろ濃き
平成二十四年五月一日
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フランコ政権下では公開演奏をしな...
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若者があらぬ罪ゆゑ送られしホロンバイルは朱に染まれリ
平成二十四年五月七日
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政府や軍に反抗的な若者を、アカ、...
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マロニエの花咲き散りて空とほくたへぬ思いにセーヌ流るる
平成二十四年五月十一日
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もう久しく訪れていないパリの街。...
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つまべにのひとへにそむる羽二重の裾に吹きなす賀茂の川風
平成二十四年五月二十一日
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つまべに=爪紅、鳳仙花の別称。「...
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芦の間に吾もまじりてうたはましそよぐも折れぬつよきこころを
平成二十四年五月二十九日
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多摩川河口に芦が生い茂ってきまし...
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検針にまわる社員の汗をみてぐっと呑み込む値上げの不満
平成二十四年八月七日
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あなたに文句を言っても・・・
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夏の日の季語となりゆく弔鐘かなし平和ねがはぬ市民やはある
平成二十四年八月九日
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鎮魂、反戦、核廃絶、夏の日の季語...
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