falconさん
のうた一覧
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薄暗きバーの片隅ピアノ弾く辛きさだめを語るが如く
平成二十三年十一月七日
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トリュフォーの名作。
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香もたへてうち捨てられし水仙の花にそむくる街のともしび
平成二十四年四月二十六日
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本歌は定家の「山のはの月まつ空の...
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微笑むは垣根のリラかそのわけを話すといひしひとこそ偲べ
平成二十四年五月一日
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ネルーダ「そのわけを話そう」詩中...
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明日に咲くつぼみを抱きよるべなくセ・ラ・ヴィ細竹かよわき腕
平成二十四年五月九日
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C'est la vi...
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薔薇摘むも帯はほどけて海を染め薫る移り香君が御胸に
平成二十四年五月十日
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わが家の赤薔薇、パパメイアンが開...
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琉球と呼ばれしことはむかしにてかはらぬ基地の行く末の月
平成二十四年五月十七日
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施政権の返還とは、支配権がアメリ...
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思へども初めてひらくはじらひに八重のかさねの薄紅染むる
平成二十四年五月二十四日
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メイデンスブラッシュ、「乙女の羞...
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絹を干す高き櫓にはつ夏の風吹き入りて千草ゆらめく
平成二十四年五月二十七日
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賀茂川で友禅流しが普通に行われて...
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大風と芦打つ雨に巣を守りせっかは濡れて身じろぎもせず
平成二十四年六月二十日
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せっか=雪加、セッカ。よしきりな...
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献花して黙祷ささぐ政治家の戻りて座る原子炉の椅子
平成二十四年八月六日
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式典に出席した首相
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ねこじゃらし揺らす秋風「被災地でも揺れているのかしら」妻いひき
平成二十四年八月二十九日
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震災・津波から早1年半、復興は遅...
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とほせみの消へ入る草むら露しげく一年過ぐもひとは還らず
平成二十四年九月二十一日
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とほせみ、とおせみ=灯心(とおす...
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秋闌けて日にけに透る子供らのこゑに燃へたつ野辺の篝火
平成二十四年九月二十七日
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対面に地蔵七体腰掛けて携帯見ている山手線
平成二十四年十月三十日
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7人が7人とも!
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風に散る花ひとひらの悲しみをつつむ弥生のひかりのどけき
平成二十五年三月十二日
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復興予算を流用する一方で、遅々と...
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さしかける蛇の目のしづくのいろあはく鼻緒をすげる下駄のちひさき
平成二十五年六月十五日
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目の前で、娘さんのハイヒールの踵...
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夕闇のせせらぎの音の涼しくも連呼は暑く木立ぬひくる
平成二十五年七月十九日
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京都下鴨神社は、参道の両側の林の...
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あかね舞ふ空につばめの姿なく流るる雲をひとり見てゐる
平成二十五年九月二日
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みどり葉に白雨きたりて「傘がない」駆け行く少女の濡れたブラウス
平成二十六年六月十三日
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陽水と同年輩の男性が、雨宿りしな...
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わがもとに憩ひたまへと篠懸は翳をや伸る暑き梅雨晴れ
平成二十六年六月十九日
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空梅雨でしょか?
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