falconさん
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夏の日を忘れかけてる街路樹の午睡の中に秋の闌けゆく
平成二十四年十月五日
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地図を手に街角をゆく若者のスーツ姿に風は冷たし
平成二十四年十月二十六日
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朝夕の風が冷たく感じられるように...
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「家出でもしたんだろうか」若い娘がキャリヤー引きずる品川の駅
平成二十五年六月二十五日
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昔は上野駅。ま、空港が近いせいも...
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いのちかけ国に抗ひ逝きしひと偲びてひとり蜩を聞く
平成二十五年八月十五日
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「英霊に尊崇の念を・・・」と靖国...
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はつ夏の風のいろ濃きむらさきの袖なつかしくいちはつ咲きぬ
平成二十七年五月九日
13
アヤメでもカキツバタでもなく、イ...
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遠ざかる夕くれなゐの旅衣惜しむ別れの返照のそら
平成二十七年五月二十四日
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夕映えの美しい季節です。今度会う...
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新聞に恩師の訃報よみがえる温和な口調厳しき批評
平成二十七年七月二十四日
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同志社の教壇で語る先生の姿がよみ...
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真日のもと人ら集へる教会の弔鐘に揺れおりうす紅の花
平成二十七年八月九日
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黙祷。
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風わたるいちようの並木金色の精霊たちが通りすぎゆく
平成二十七年十二月十一日
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W.B.イェーツの詩に。アイルラ...
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石段に音なく銀の絲降れば小紋織りなし白梅の散る
平成三十一年三月十一日
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先日の雨で天神様の梅も散り、階段...
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白萩の下枝にかよふ朝風に玉のすだれと落つる白露
平成二十一年九月十二日
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萩が咲き始めました。
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たはむれの団扇の風に雲はれて空すみわたる中秋の月
平成二十一年十月三日
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扇が手元になかったので団扇で風を...
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冬枯れの芦はさやぎて西の風つばさをかへし白鷺の翔ぶ
平成二十一年十二月九日
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冬枯れの芦原、好きな風景です。多...
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木の間洩る月の光に待つ宵の更けてかをれる白加賀かなし
平成二十二年一月二十九日
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ほの暗き木立の奧を君知るや白き五弁の秘めやかに咲く
平成二十二年三月十八日
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花言葉どおり奥ゆかしく咲いていま...
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うぐひすの鳴く音花咲く石舞台夢もむかしの春のふるさと
平成二十二年三月二十八日
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肩ならべ「好き」とも言へずただ君と歩き続けた春の夕暮れ
平成二十二年四月三日
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ボヘミアの野に金色の波となり麦は豊かに秋を告げをり
平成二十二年五月二十二日
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マロニエの若葉の舗道いく昔流るる思ひのセーヌの岸辺
平成二十二年五月二十八日
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セーヌ河畔で語り合った人。
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身を捩るたへぬ思ひにみだれそふあはれもじずりたれとかは見む
平成二十二年六月十日
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空地の芝生にねじ花がいっぱい咲い...
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