佐々一竹さん
のうた一覧
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さきいかと一緒にジェリービーンズを噛むのがぼくの楽しみだから
平成二十三年二月十四日
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積雪が三センチでも大雪と呼ばれる街にぼくは住んでる
平成二十三年二月十四日
9
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平凡と言われつづけていることは非凡な才と言えるのだろう
平成二十三年二月七日
8
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癒し系と呼ばれることは嬉しいが草食系じゃすこし悲しい
平成二十三年二月五日
9
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ヒーローはいつも突然現れる立ち去ってからはじめて分かる
平成二十三年二月五日
4
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無意識に流行り言葉が口をつくお隣さんとすれ違うとき
平成二十三年二月四日
1
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住むならば暖色系の町がいい野菜スープが冷めぬ程度の
平成二十三年二月四日
7
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行くあてもなくハンドルをにぎってた未明の空がわたしをつつむ
平成二十三年二月三日
6
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ブルースが心に沁みる歳となりネクタイはややゆるめに締める
平成二十三年二月二日
12
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通過する特急電車を追いかけて君の知らない国境を越ゆ
平成二十三年二月一日
16
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睦月尽 凍える首都は俯いて口を閉ざした人が行き交う
平成二十三年一月三十一日
9
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あきらめているわけじゃない。サボテンは水を求めて今もさまよう
平成二十三年一月二十七日
7
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靴音も車も人の声もなく橙色の街灯ならぶ
平成二十三年一月二十一日
15
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予報とは異なる空を見上げつつ大きなあくびひとつまひるま
平成二十三年一月二十日
10
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深閑と森がひろがりぼくたちの声は町まで響いてこない
平成二十三年一月十八日
6
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千代紙をちぎって夜は更けてゆく少し渋めの煎茶を飲んで
平成二十三年一月十六日
8
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気負うことなく生きてゆけ公園のスワンボートが漣にただよう
平成二十三年一月十四日
11
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行きつけのめし屋が閉じる日の夜にサバの味噌煮のレシピを貰う
平成二十三年一月十四日
8
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圓蔵がまだ圓鏡と呼ばれたる頃を懐かしみ燗酒を呑む
平成二十三年一月十三日
2
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ひび割れぬ鏡餅まだ飾られて自分探しの堂々めぐり
平成二十三年一月十三日
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