佐々一竹さん
のうた一覧
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タグボート鏡のごとき海を進む平和な午後の象徴として
平成二十一年十一月三日
6
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グーグルがなかった頃のぼくたちは心も脚も頑丈だった
平成二十一年十一月二日
11
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笑い声泣き声は消えシャッターが閉まりっぱなしの商店街には
平成二十一年十一月二日
5
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暖房の入りはじめた室内で密談される次の人事が
平成二十一年十一月二日
7
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退ける野村は王や長嶋に追いつき追い越したのだろうか
平成二十一年十月三十一日
1
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解のない方程式に取り組んで袋小路に追い込められる
平成二十一年十月二十九日
5
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絶え間なく時計は動く戻ることのできない道を歩みながらも
平成二十一年十月二十九日
6
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子猫舞う屋根から屋根へつたう間にいずこで習うわけでもないが
平成二十一年十月二十九日
7
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境内の祠の裏に潜みいる狐の影に怯えた頃
平成二十一年十月二十八日
4
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穴を掘り埋めてまた掘りまた埋めて人生なんてそうして終わる
平成二十一年十月二十七日
4
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ほの暗く広告塔の文字浮かぶ台風一過の空高けれど
平成二十一年十月二十七日
4
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高円寺駅のむこうの通りにて影と影とがすれ違いたり
平成二十一年十月二十七日
3
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時刻表最新号を繰りながら夢想列車を乗りつぐ旅程
平成二十一年十月二十七日
5
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権力へこの執念と逞しさ古希を過ぎても老いは在らずや
平成二十一年十月二十七日
4
今回の郵政人事ほど驚いたものはあ...
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ドトールの三階の隅突っ伏して夕暮れを待つ若者ひとり
平成二十一年十月二十二日
7
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結論の出ない議論に明け暮れる議論のための会議ならでは
平成二十一年十月二十二日
3
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杖引きて歩く少女の通学の友と語らうまぶしかりしも
平成二十一年十月二十二日
8
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だるそうに鋏をいじる昼休み茶髪長髪若き植木屋
平成二十一年十月十七日
5
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禁煙の誓いと挫折くりかえし言い訳ばかり上手になりぬ
平成二十一年十月十六日
2
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溶接の火花が残す光かな鋼橋補修現場の夜に
平成二十一年十月十六日
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