紺さん
のうた一覧
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しなやかな指先のごと羽のごと 解き放たれてゆく夜の髪
平成二十一年七月七日
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毎日が七月の顔して笑うひじまで手袋たくしあげれば
平成二十一年七月十二日
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ぼくがとかわたしがだとか言う世界 ダラクのなかにラクダ生まれり
平成二十一年七月十三日
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蛍火にきみが小指が溶けていく はつ恋のうた口ずさみつつ
平成二十一年七月十六日
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忘れたいことも忘れたくないこともクッキーにして食べればいいよ
平成二十一年七月十七日
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山積みの本、見え隠れする君の目に青いまぼろし揺らいでおりぬ
平成二十一年八月一日
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この道をまっすぐ行ってつきあたり右に曲がればそこが秋です
平成二十一年八月二十五日
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クリスピードーナツ食めば新涼にすこしピントの歪む八月
平成二十一年八月二十五日
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夕焼けに溶けるのは簡単なこと真っ赤にやけたタワーを登れ
平成二十一年八月二十八日
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カナリアが好きだ 煙を見ていたら夢にまで見た暗いフルート
平成二十一年十月一日
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犬猿短歌、おもしろいですね! ...
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どっちにしろ内緒話は舌の上明日になれば明日が来れば
平成二十一年九月二十八日
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半分に切ってしまった便箋の碧いうさぎにちいさな滲み
平成二十一年十月一日
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どうすれば恋人にしてくれますか?mpは0 きみにとどいて
平成二十一年十二月十六日
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祈ってばかりで、マジックポイント...
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ポケットに突っ込んであるビスケットいつでも君にあげられるのに
平成二十一年十二月十六日
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定型に縛られたくはなくていま 安定剤が手元で灯る
平成二十一年七月七日
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天の川からこぼれ落つ空気あり 重いまぶたと小さな祈り
平成二十一年七月七日
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大の字のつむじに触れる夏草と青空にはさまれる感覚
平成二十一年七月十二日
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梅雨冷えの夜は芯からさみしくて桃を剥く手がちりちり痛む
平成二十二年七月二十七日
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ちりちりと焼け付くような痛みなら丸呑みにしてしまえ、藤村
平成二十二年七月二十七日
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