庭鳥さん
のうた一覧
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思い出すようにこんこん咳が出る我の躊躇い見透かすように
平成二十二年七月三十一日
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昼日中たきしめたからどこまでも薫ってくるよ蚊取り線香
平成二十二年八月二十二日
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もう少しの辛抱
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炎天に立ち枯れていた。この雨で芽吹いてきたよ歌を伴い
平成二十二年九月二十三日
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木枯らしにせかされながらシオカラはお濠の上のひなたに遊ぶ
平成二十二年十月二十七日
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仕出し屋の暦によれば節分の日に新年が訪れて春
平成二十三年二月五日
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旧暦だと、まだ三が日
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数分で話題が尽きて沈黙は気まずくはない子と、ふと思い出す
平成二十三年十月九日
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高校の同級生とお茶してきました。
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水際を易々と飛ぶ木枯らしのどうどう吹ける陸を離れて
平成二十三年十一月十日
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お濠にて
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白鳥は並んで泳ぎぬばたまの闇の瞳の鵜は並び立つ
平成二十四年三月二十九日
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白鳥の足場なみなみ水覆い越冬の鳥濠から消える
平成二十四年四月十三日
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室外機木陰に入りては蝉時雨どちら向ゐてもひとりになれず
平成二十一年六月二十二日
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台風を待ちながら飲む菊花の茶雨が止むまで短歌を詠もう
平成二十一年十月六日
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青丹よし大空続く今や奈良晩秋となり落陽すがし
平成二十一年十月二十三日
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万葉の奈良旅行、いつかは行ってみ...
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背景としてではなくて存在を言葉でくれた日に恋したの
平成二十一年十月二十五日
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気がつけばアカネに会わず冬来たる誰が食べたの赤色のあき
平成二十一年十一月七日
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感性を共感できる人がいて目の付け所羨む歌よ
平成二十一年十一月二十八日
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ロッカーのガールズトーク輪に入らず息止めしめる制服チャック
平成二十一年十一月二十一日
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そんな目で見るからわたし寝不足よ夢に出るなら責任取って
平成二十一年十一月二十六日
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しばりって少し厄介思う日もだけど気付いた黄金比だと
平成二十一年十二月五日
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記憶はね一夜眠って定着す交わした言葉抱いてお休み
平成二十一年十二月九日
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愛だとか固い言葉をささやいて態度見せねば悩み寂しい
平成二十一年十二月十九日
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