庭鳥さん
のうた一覧
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秒針の音が唯一生きている柱時計が懐かしい夜
平成二十二年五月十五日
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この空をあなたも見てる。そう願いふたり女神をひとり見送る
平成二十二年五月十六日
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過去歌を眺めて知った君に会い話したことは一月も前
平成二十二年五月二十三日
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雨浴びて誇らかにあるクレマチス花はなくとも貫禄を増し
平成二十二年六月十五日
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ぷつぷつと星座のような虫刺され腕に咲いたる北斗七星
平成二十二年六月二十六日
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かゆい〜
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すれ違う君の香りを聞きとらん今日はタバコを吸ってたようだ
平成二十二年七月七日
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雰囲気が前と違うと女子会で言われてギクリ(恋をしたから?)
平成二十二年七月八日
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ずぶ濡れて自転車こいで帰る道ローズマリーが雨から香る
平成二十二年七月九日
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帰り道の、あるマンションの敷地に...
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真っ黒なあなたの髪にちらちらと白い花咲くさまを見つめる
平成二十二年七月二十八日
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五線譜を摺り抜けヘリが飛んで行く明星目指し紺色の空
平成二十二年七月二十八日
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幸薄い名に騙されて悠々と長く大きく育つゆうがお
平成二十二年七月三十日
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ソリストの蝉ばかり聞くこの夏は蝉のコーラス懐かしんでる
平成二十二年八月三日
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夕涼みやっと綿雲見上げてはきらきら星と陣地あらそい
平成二十二年八月五日
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真っ黒に焼けた坊やが金町の花火のことを自慢げに言う
平成二十二年八月七日
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半月が首を傾げていますから負けずに我も星に問おうか
平成二十二年八月十七日
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一斉に壁を向いてる食べているアフターファイブ新橋マック
平成二十二年九月一日
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入梅の知らせに呼ばれクレマチスひとつふたつめ真夜中に咲く
平成二十三年六月一日
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すれ違い無言で瞼伏せた君わたしのことは気付いてたよね
平成二十二年一月二十日
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今度君会えば話題は雪だよねいつも天気に助けられてる
平成二十二年二月二日
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咲く花の前で睦まじメジロ二羽冷え込む地下で庭鳥ぽつり
平成二十二年三月四日
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