庭鳥さん
のうた一覧
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万葉の旅に出たいと西へ行く新幹線の時刻眺める
平成二十二年九月十日
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旅に出たい〜
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ささやかな安らぎとして一割りすコートドールのチョコかみ砕く
平成二十三年一月二十八日
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ぬばたまの夜にぷくりと頬ふくれ小雨の朝に破顔の桔梗
平成二十三年六月二十三日
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花冷えの風ははたはた袖揺らし慣れぬ着物の裾ひるがえす
平成二十四年四月九日
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二週間お休みしますヒマラヤの国に行きます登らないけど
平成二十二年三月八日
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奥方の呼び名で計る年代はすこうし上にあなたを置いた
平成二十二年三月二十八日
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女房、うちの、奥さん、カミさん、...
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地下道に展示されてる笹たちは願い重くて頭を垂れる
平成二十二年七月七日
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短冊がびっしりと下がっていました...
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延泊を重ね荷物をこんもりと残した夏がチェックアウトす
平成二十二年九月二十四日
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朝靄の領布をなびかせ群山は遠つ国人見下ろしており
平成二十二年十月二十五日
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ぷつぷつと浮かんで消えるうたかたが歌になれずに岸辺にたまる
平成二十一年七月十三日
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まだ恋と言えず気になる人がいるそれだけなのに歌が溢れる
平成二十一年八月二十一日
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晴れ渡る瑠璃の夜空に残る雲薄くたなびき見送る今日を
平成二十二年一月二十四日
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泥水に足を沈めて白鷺は餌を掻き出す寒風のなか
平成二十二年二月六日
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朝顔がかつていた鉢白い花つけた雑草いきいき生える
平成二十二年二月二十三日
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「どこ行ったかと思ったよ」旅の間もあなたの隅に在れて嬉しい
平成二十二年三月二十四日
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いつもとは違ふ呼びかけちやんづけであなたわたしの下の名を呼ぶ
平成二十二年三月二十五日
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雨垂れを数えて過ごす水曜日憎いくらいにリズミカルだな
平成二十二年五月二十六日
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買いもせぬローソン入る極薄のタウンワークをいただくために
平成二十二年六月九日
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「潮焼けで赤茶けていた」聞いてより君のバックに潮騒がする
平成二十二年七月三十一日
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月の顔明るいからね星たちは雲の後ろで遠慮している
平成二十二年八月二十二日
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