たんぽぽすずめ。さん
のうた一覧
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両肩が上がる寒さに足早で君を思へど去りしぬくもり
平成二十三年十一月二十六日
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振り向かず走り去る君ならば今見つむ小猫へ悔やみもしない
平成二十三年十一月二十六日
5
君が見る如き小猫へ懺悔せり。
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マッセなどミスるしやらぬ九番を君打つ如く真っ直ぐ狙ふ
平成二十三年十一月二十六日
9
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送信を三日しないと電話さへ来ないと愛の失格者です
平成二十三年十一月二十六日
5
三日待ち電話無ければ遊びなり。
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詠めません君のルージュが見る如き道に落ちてる林檎のせいで
平成二十三年十一月二十四日
4
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「反発をし合う磁石も好きな場に付くさ」が散った僕らのプラス
平成二十三年十一月二十二日
8
手を取りて集めた幸が砂鉄かな。
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湯上がりにタオルを渡す君が居た遠き夜を抱き出れぬ風呂かな
平成二十三年十一月二十二日
14
湯上がりに君居て欲しく出れぬかな...
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過ぎ去りし恋の記憶を麗らかに氷雨と萌ゆる紅葉なるかな
平成二十三年十一月十九日
16
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ためらわず朝日へ開きなびき立つすすきに学ぶ恋の在りかた
平成二十三年十一月十八日
18
恋みたく朝日へ開くすすきかな。
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本年の流行語にもいつで在れ恋を詠ませる「君」が一番
平成二十三年十一月十五日
9
君が居て流行で無き永久の恋。
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花びらを残して好きがいつまでも巡る真白きコスモスは君
平成二十三年十一月十四日
23
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往復の箱根路だけどまだ旅の途中と君にだけは伝える
平成二十三年十一月十四日
6
まだ旅の途中と告げる箱根路や。
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ジャズとかで渋がっている私だが松田聖子に泣いたりもする
平成二十三年十一月十四日
7
凜とした聖子の恋に涙せり。
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戻せない君を思えばウィスキーで喉も燃えたる初冬の小夜辺
平成二十三年十一月十三日
12
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七色の恋した秋が滲むれば白く濁らる風車かな
平成二十三年十一月十三日
9
恋をした秋が濁るる風車。
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燃え切らぬちさきダイヤをこれ以上増やさず恋に生きて行きたし
平成二十三年十一月十三日
13
燻りしダイヤが告ぐる恋の果て。
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一通の風を信じて消え失せど恋を癒せし鰯雲かな
平成二十三年十一月十三日
13
残されし恋を癒せり鰯雲。
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帰宅して眠れる君へおはようと送れば月が囁きはじむ
平成二十三年十一月十二日
14
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いまもなを野辺に残りて忘れえぬ紅引く如き秋あかねかな
平成二十三年十一月十二日
22
居残りて紅引く如き秋あかね。
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氷雨降る川瀬の岸に紅葉せり桜へ消せぬ恋の想い出
平成二十三年十一月十一日
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岸に萌ゆ桜へ恋路遡上せり。
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