うにうにさん
のうた一覧
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ほうぼうに伸ばした腕のかなしみのはてに掴んだエーデルワイス
平成二十二年十一月七日
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宵闇に爪突き立ててよじ登る明星に恋をしたクライマー
平成二十一年六月十六日
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なにもかも異なる二つの思い出の欠片を繋いだ世界を渡る
平成二十一年六月二十日
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幾たびも取り替えられて「てにをは」は単語を結ぶ事を拒んだ
平成二十一年六月二十一日
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理屈うた
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新しい実験なんです泥酔が覚めきるまでに君に逢えるか
平成二十一年六月二十五日
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妄想スケッチより
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隼の足に結わえたペンパルを求むの手紙。猟師から空へ
平成二十一年七月三日
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気をつけの姿勢を守る両脇をすり抜けていく夏の一瞥
平成二十一年七月四日
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月にしか見せない笑顔を一度だけ トキメケ 君にしてみたのです
平成二十一年七月四日
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ささのはの端をこっそり噛みました 小さな傷とともに笹舟
平成二十一年七月七日
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勝ち鬨を上げたくなったら県庁の脇の勝鬨支援センターへ
平成二十一年七月十六日
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休日はサファリパークに忍び込みどの獅子よりもくつろいでいる
平成二十一年七月十九日
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さっ 頭上から落ちてきた鉄球を間一髪で避けた時のポーーズ
平成二十一年七月十九日
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アウェイとホームの違いを嗅ぎ分ける嗅覚が邪魔な麻薬捜査犬
平成二十一年七月二十三日
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彼方から弾指の間に訪れた隕石に乗った少年に会う
平成二十一年七月二十四日
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来るな来るな来るなを飽きるまで唱え清清しい朝の光を浴びる
平成二十一年十二月二十一日
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頬を打つ雨のつめたさ「助けて」を断る電話を初めてかける
平成二十二年二月十三日
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声として成立しない「たすけて」を幾度聞いた 数個拾った
平成二十二年二月二十一日
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走り出すための姿勢を忘れないために毎朝躓いている
平成二十二年二月二十二日
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おどろきともものきの茂る公園でしんだ私を発見しました
平成二十二年三月二日
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錆び付いていくばかり 春 新しい自意識芽吹く並木道行く
平成二十二年三月七日
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