漸緑さん
のうた一覧
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酔いたれば昔のことの出で来たる前を向かねば思いてあれど
令和七年十二月二十六日
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池袋通いし店はすべからく失せにしなれば幻のごと
令和七年十二月二十五日
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大阪の梅田の小路昼酒を立ちて呑みたる記憶懐かし
令和七年十二月二十五日
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摂津なる武庫の郡の野の原は失せて跡なく川をたどるも
令和七年十二月二十五日
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甲山、摂津の西に見えたれば伊丹の空の港慰む
令和七年十二月二十五日
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城山を登りて眺むちぬの海かつての光失せて寂しき
令和七年十二月二十五日
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新宿の御苑の桜匂うさま幾たび見しか夢にまみえる
令和七年十二月二十四日
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石狩の湾を望めば相模灘根府川の駅思い出でたり
令和七年十二月二十四日
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後志(しりべし)の小樽の台に居を構え万度望みし暑寒別岳
令和七年十二月二十四日
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摂津の野変わりたれども六甲の山並み見れば安みたりけり
令和七年十二月二十四日
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ちぬの海埋め立てられし芦屋浜打出の岸をあゆみて寂し
令和七年十二月二十四日
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自死したる若き姿のあらわれて夢より覚めて苦しかりけり
令和七年十二月二十二日
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あらたえの藤の匂える時なれど寂しかりけり偲びてあれば
令和七年十二月二十二日
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耶蘇教の祝いの日なる降誕祭仏教徒どち讃美歌歌う
令和七年十二月二十二日
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アルバムは嫌になりたりただ直に過ぎし日向きて飾りてあれば
令和七年十二月二十二日
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若き日に自ら果てし者あればいまだ苦しき幻をみる
令和七年十二月二十一日
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草枕旅の真中に若き日の修羅の出で来て苦しかりけり
令和七年十二月十九日
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さみしみは呆けたる妻かたるとき昔の外になくて虚しき
令和七年十二月十八日
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呆けたる妻にてあれど幾たびも昔のことを語りてやまず
令和七年十二月十八日
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我が妻は痴呆になりししかれども昔のことは憶えたるらし
令和七年十二月十八日
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