キノシタサトルさん
のうた一覧
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近付いて御覧互いに寄り添って見える星でもあんなに遠い
平成二十一年五月二十七日
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祝砲の暴発事故で三名が死亡しました次のニュースは
平成二十一年五月二十八日
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そういえばさいごにみたのいつだっけどこやったかなぼくのしあわせ
平成二十一年五月三十日
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ほんとはねほんとはねってなくきみのほんとのことをなにもしらない
平成二十一年七月八日
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モ・ウ・ニ・ド・ト・イ・キ・ル・モ・ノ・カと吼えながら白い車に食べられる犬
平成二十一年七月十日
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しんしんと息を吐く冬 春になる夏 ふかぶかと息を吸う秋
平成二十一年十月二十日
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モグラにはツノが生えててほしかったドリルで掘るんでいてほしかった
平成二十一年十一月十九日
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溜息に顔をあげると飼い猫が慌てて顔を洗いはじめた
平成二十一年十一月十九日
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神様は遠くにいればよいのです 遠ければ遠いほどよいのです
平成二十二年一月二十九日
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消去法を愛する君の告白は多岐に渡ってまだ終わらない
平成二十二年一月三十一日
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遠くまで行けない羽をあげましょう 自由じゃないし不自由じゃない
平成二十二年五月十九日
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林檎なら林檎と言えよゴールデンデリシャスなんて言わないでくれ
平成二十二年五月十九日
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寶石のやうな硝子があるでせう それで僕らは滿足でした
平成二十二年六月四日
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いまはもういないわたしのポケットでけいたいでんわがふるえつづける
平成二十二年六月八日
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線路から声がきこえることがある(好きなタイプの声じゃないけど)
平成二十二年六月十二日
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めざめるというよりゆめでゆめをみるようにめざめる ここどこですか
平成二十三年三月二十七日
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「カッターでゆびをきってもいいようにキリトリセンをかいとかないと」
平成二十三年三月二十七日
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(既に在るものは在り無いものは無いけれども常に輪郭がある)
平成二十四年四月十日
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湿り気が夜の時計を遅らせる(蛙の声が粘る六月)
平成二十四年五月五日
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「あのときのあれ」で通じるお二人が羨ましくて羨ましくて
平成二十一年五月二十五日
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