ひよどりよりこさん
のうた一覧
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剥き出しの刀剣となる野望秘め花弁浴びる若人が立つ
令和八年四月三日
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まつぶさに星をみつめてまなざしの橋架けるとき禍が来る
令和八年四月三日
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海の上剃刀の刃つぎつぎと滑らせるよう陸に波くる
令和八年三月二十二日
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いつみても飛び跳ねているぬりたての水色ペンキの球は地球だ
令和八年三月二十二日
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ツブツブの苺がイヤなわたくしは未熟なままでときめきに死す
令和八年三月十四日
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顕微鏡のぞく目つきでなじみない地図みるように辿る葉脈
令和八年三月十四日
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塵すらも金色である明け方の夢に吹き込む風は淋しい
令和八年三月五日
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浮き世には知らなくていいことだらけ烏賊のまなこで見上げる風呂場
令和八年三月五日
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オリオンに泣き虫のころあれかしと祈れば夜更けの雨が雪に
令和八年二月七日
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雪の上歩み冷たく空気刺す足裏に火をおぼえるごとし
令和八年二月七日
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月細く光り放てば船底の輝きをもちわたしは魚
令和八年二月七日
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イヤホンの異国の響き合わせてる鼓動に耳がさすらいにでる
令和八年一月三十日
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柊の花咲く夜にしあげてる仮装のあいまコウモリの鳴く
令和八年一月三十日
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虎の皮得たる心地す網の上黒い縞もつ焼きあげた餅
令和八年一月二十三日
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真空に非在の百合の白思う未明に雪のかそけき気配
令和八年一月二十三日
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髪ほどきとかして洗い反省すよりよく眠り水になるため
令和八年一月十七日
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夕映えに帰り待つ人苦しさに檸檬の香り棘立て鼻腔
令和八年一月十七日
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この色の人とわかれば同じ色の鍵に染まりいつでも帰る
令和八年一月九日
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瞼のふち虹を縫い込む瞳にはからめとられる雲なる人よ
令和八年一月九日
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汲み上げられて水撒くごとく地を濡らし月の光はふり注ぎたり
令和八年一月九日
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