ひよどりよりこさん
のうた一覧
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静寂が祈りに似てる不気味さで紫式部の実りは豊か
令和八年九月二十六日
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台風に晴れ間あるとき明るさはクシの歯折れる心細さよ
令和八年九月五日
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秋の空かがやくことをうたがわずわたしから伸びる透明な軸
令和八年八月三十日
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天国に剃刀溶けこんでゆく美しさゆえ怖い青空
令和八年八月三十日
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滝うめく水の音響き轟けばわが身を削る叫びをあげる
令和八年八月十五日
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柔らかいこころの海が怒るときかたちをもてばハサミ持つ蟹
令和八年八月十五日
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潮まねきハサミ片方肥大して憧憬という大いなる不満
令和八年八月七日
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歯車がかみあうように白百合がひらきはじめる夕べの光
令和八年八月七日
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トーストをしあげた色の大地にはジャムをひろげたような黎明
令和八年七月十八日
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誰にささげん連なり切れる蛋白石の首飾りめく夕映えの空
令和八年六月二十日
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青葉闇殯のごとき静けさを駆け抜けるとき死臭を思う
令和八年五月三十一日
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殯(もがり)=古代日本で行われて...
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岩石のプレパラートの輝きでレモンを薄く削いだ眩しさ
令和八年五月二十三日
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盗賊の雄叫びあげて鴉たち影掠め取る支度している
令和八年五月十五日
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雲ちぎれすべての人にさびしいを届けるための切手のようだ
令和八年五月八日
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五線譜の空に音符の風船をたどるときには歌が生まれる
令和八年五月八日
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太陽を分け合うように鳥たちはおのおの熱き心臓をもつ
令和八年四月十八日
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いつみても飛び跳ねているぬりたての水色ペンキの球は地球だ
令和八年三月二十二日
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オリオンに泣き虫のころあれかしと祈れば夜更けの雨が雪に
令和八年二月七日
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雪の上歩み冷たく空気刺す足裏に火をおぼえるごとし
令和八年二月七日
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月細く光り放てば船底の輝きをもちわたしは魚
令和八年二月七日
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