彫出 画さん
のうた一覧
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縄をかけ 首に巻いたる冷たさよ 漆黒の森 梟の声
令和六年十一月一日
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どうしたらいいと尋ねた 君の声 怯えた瞳 おし黙る僕
令和六年十一月一日
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あのとき、好きにしろなどと言わな...
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思いだす 君と出逢った春の日の 学生服の裾のほころび
令和六年十一月一日
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それをいつまでも言うなと笑いなが...
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牧水が 呑みし白鶴 我も呑む 牧水ほどの才はなけれど
令和六年十月三十一日
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生活を真似たところで詮無いことも...
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恩師逝き 面影残して喪の帰り 小石蹴りあげ 叢に消ゆ
令和六年十月三十一日
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とうとう恩師の年齢を越えてしまっ...
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村の子ら 馬橇に揺られて雪の畑 馬歩み止め 糞に歓声
令和六年十月三十一日
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僻地の村は通学も馬橇だった。交通...
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神田川 僻んで歩く下町の 八百屋の親父 林檎さしだす
令和六年十月三十一日
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若い時に聞いた「神田川」の歌。詩...
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覗きこむ 乙女の看護士微笑んで 終わりましたよ 優しくつぶやく
令和六年十月三十一日
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朝から夜まで眠り続けた手術だった...
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見舞いには来ないでくれと 掠れ声 再会願う生者の傲慢
令和六年十月三十日
1
逝かねばならぬ人。生きていく自分...
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月曜日 勤め失い四季が過ぎ 空白続く手帳の頁
令和六年十月三十日
2
ついていなかったと言えばそれまで...
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幼な子の 寝顔のほっぺに励まされ ネクタイを解く 深夜の帰宅
令和六年十月三十日
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残業を終えて帰宅して、何よりもま...
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幸せに なれよと笑う細い肩 嫁ぐ別れの 朝陽の間
令和六年十月二十九日
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誰にでもとくべつな思い出の朝はあ...
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銭湯へ 一円玉をかきあつめ 遠いむかしの二人の暮らし
令和六年十月二十九日
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そんなことがあったねと笑いあえる...
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ぱらぱらと 頁をめくる音に似て 枯葉の路で耳をすませば
令和六年十月二十九日
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朝の散歩道。夏には聞こえぬ秋の音...
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東京の 雑踏のなか声を聞く ともだちほしいか恋人欲しいか
令和六年十月二十八日
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東京の生活。孤独は森にないと実感...
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秋の宵 寂しがりやの蜻蛉がふらり ぷいと離れて残る夕焼け
令和六年十月二十八日
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帰って晩酌するか。そんなことを考...
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四畳半 裸電球切れかかり とりあえず酔う 一人の年末
令和六年十月二十八日
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あの日、世の中ははしゃいでいたっ...
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連絡船 これからどうする鴎の悲鳴 知ったことかと 唾を吐く
令和六年十月二十八日
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何もかも投げやりだったあの時代。...
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丘のうえ 下駄を鳴らしておりてきた そんなあなたと終の住処か
令和六年十月二十七日
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いまだに妻は高校時代の私の服装を...
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すれちがう 電車の窓の微笑みよ 一期一会の微笑み返す
令和六年十月二十七日
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見知らぬ人と笑顔を交わすことが少...
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