兎桃さん
のうた一覧
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祟り為と人の通わぬ社にも浅い黄緑樒綻ぶ
令和六年三月二十九日
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ご褒美に貰ったような春の陽に蝶の舞う庭洗濯を干す
令和六年三月二十七日
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主夫なので洗濯のことはよく詠みま...
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昨夜なる荒ましき雨こぼすまで薮の椿の開くを知らず
令和六年三月二十六日
3
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春先に寒気暖気の押し合いて菜種梅雨とはこのことなるか
令和六年三月二十六日
3
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雨続き春の出足を挫けるがやや温もりて衣軽くなり
令和六年三月二十六日
2
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薪崩し守宮の眠り妨げぬ未だ未だ先か寝覚めの春は
令和六年三月二十五日
2
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遅寒の霜に倒れしエンドウもその身を起こす穏やかな雨
令和六年三月二十四日
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浅茅生の宿にも春はめぐり来ぬ往時の名残木瓜の赤花
令和六年三月二十三日
6
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鴨の群れ転がる鈴の音を立て北の地さして飛び立ち行くか
令和六年三月二十三日
3
どうしてあんな羽音がするのか不思...
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陽だまりの軒に吊るした洗濯の乾く速さに春来るを知る
令和六年三月二十二日
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春分の嵐の後の空澄みて真白く光る十二夜の月
令和六年三月二十二日
8
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連れないて彼岸の入の墓掃除下なる池にアビ繁く鳴く
令和六年三月十七日
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「連れなう」って「連れあう」の訛...
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貴船宮桜桃の枝高ければ梯子を掛けて実は手に入れむ
令和六年三月十六日
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貴船宮は近所の小さなお社です。サ...
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昨日まで固き蕾の白木蓮春めく風に俄に咲きぬ
令和六年三月十五日
5
本当に急に咲きました。
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伯耆路に翼休める烏ヶ山薄衣残し藍色に見ゆ
令和六年三月十四日
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烏ヶ山は大山(伯耆富士)のとなり...
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三寒はあれども四温なかりけり春の彼岸も近しこの頃
令和六年三月十二日
6
まだまだ寒い。
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庭に在る柿の古木を見上げては今年の春の芽吹き危ぶむ
令和六年三月十日
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梅に来て声はたてぬか鶯よ春告鳥と言うは聞けども
令和六年三月八日
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ちょっと手遅れ?
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寝所よりフリースなしに起き来たる春の牛歩は実に確からし
令和六年三月八日
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二首ならべてみました。
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気がつけばあんかもなしに寝入りぬる春穏やかに歩み来るらし
令和六年三月八日
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