兎桃さん
のうた一覧
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かぎろひの春の光に甲羅干す猛々し鳥狙いおるやも
令和六年四月十三日
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山の麦緑の若穂揃えたり黄金の波ぞ待ち遠しかる
令和六年四月十二日
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春の田に蓮華少なくなりにけり種子撒くことも今なかりせば
令和六年四月十一日
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芝桜覆いし草を引きおけば薄紅に広々と咲く
令和六年四月十一日
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野の道に鼈転ぶ如何にして己が骸を此処に晒すか
令和六年四月十日
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柔らかに烏野豌豆伸びきたる食べられそうと妻は笑えり
令和六年四月九日
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週明けて人の集わぬ里山の桜の谷に鳥鳴き渡る
令和六年四月九日
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雨蛙天気予報を知りぬるか気配もなきに庭に鳴きおり
令和六年四月八日
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季も知らず椿象の灯に飛びおるは時節を愛でぬ人の仕業か
令和六年四月七日
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いままでこんなことなかったけどな...
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裏畑に年毎群れいづ韮くさを玉子と炒め昼食に添ふ
令和六年四月六日
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何処より遁れ来たるか大池の土手に咲える花韮の叢
令和六年四月五日
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裏畑に世話も焼かずに捨て置けば約しく咲けり菜花一叢
令和六年四月三日
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桜花早し遅しと言ひけるが野に咲ける花時節外さず
令和六年四月三日
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氏神に参りて戻る吾が妻が御蔭と示す早蕨の束
令和六年四月二日
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この春は桜も遅くなりぬらし下に弦なす如月の月
令和六年三月三十日
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もちろん旧暦。望月からは七日ほど...
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祟り為と人の通わぬ社にも浅い黄緑樒綻ぶ
令和六年三月二十九日
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ご褒美に貰ったような春の陽に蝶の舞う庭洗濯を干す
令和六年三月二十七日
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主夫なので洗濯のことはよく詠みま...
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昨夜なる荒ましき雨こぼすまで薮の椿の開くを知らず
令和六年三月二十六日
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春先に寒気暖気の押し合いて菜種梅雨とはこのことなるか
令和六年三月二十六日
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雨続き春の出足を挫けるがやや温もりて衣軽くなり
令和六年三月二十六日
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