兎桃さん
のうた一覧
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去年よりも結果少なし庭の梅青実拾いて梅酒にぞせむ
令和六年五月八日
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今更に寒の戻りもなかるらし灯油を抜きてストーブ仕まう
令和六年五月七日
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山行けば名を知らぬ鳥繁く鳴く汝の縄張を侵す気なくに
令和六年五月五日
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暁の光を受けて熟れたると見紛い若き桜桃採りぬ
令和六年五月四日
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谷深み新緑少し遅ければ和毛をつけた若芽吹きたり
令和六年五月三日
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雨ごとに庭の草の葉伸びたれば鎌にて払わん裾濡れぬよう
令和六年四月三十日
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よく見れば数多の雄蕊花粉もち葱の坊主はやはり花なり
令和六年四月二十九日
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幼子が庭に埋めし小楢の実芽吹き育ちて鳩巣を掛けり
令和六年四月二十九日
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曇天の空の高みに雲雀ありやがて午後には陽の覗くらし
令和六年四月二十八日
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夜半過ぎ小雨降るかと思いしが夜の静寂の音と知るなり
令和六年四月二十七日
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十六夜空澄みわたり槙の葉の雫それぞれ月宿したり
令和六年四月二十五日
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深と浅両の緑の綾なす山に枯れて見ゆるは竹林の谷
令和六年四月二十四日
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吾が宿の垣に今年も茨花この季とばかり並びて笑う
令和六年四月二十四日
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豌豆のささやかな叢裏にあり妻との夕餉にひと握り採る
令和六年四月二十三日
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年高き親の楓の足もとに命つなぐか実生ぞ芽吹く
令和六年四月二十二日
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物置きの鎌研ぎ直し草を刈る混じる蒲公英惜しくはあれど
令和六年四月十九日
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探す目の地面の様に慣れたれば出でつる蕨其処此処と見ゆ
令和六年四月十八日
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改修の土手に疎らと咲く菜花卵付けむと紋白の寄る
令和六年四月十五日
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曇天の若葉の目立つ桜の枝鵯の揺するは蜜求めてか
令和六年四月十五日
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一面に春の田覆う野鉄砲いずれ鋤き込み稲の肥にせむ
令和六年四月十三日
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