西手心黒さん
のうた一覧
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だるいと言えばエアコンのかけすぎと電話向こうの扇風機は現役
令和六年六月二十四日
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広告屋の無知に盛岡堪えかねし売れぬマンションそれでも建てり
令和六年六月二十三日
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大雨に野良を案じて駐車場先客在りしかカリカリ餌食む
令和六年六月二十三日
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「くるぶし」にかなわねえなと思えどもマウスは今だ密林彷徨い
令和六年六月二十三日
2
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夕暮れのたなびくを追う甲斐もなく痩せたる足にため息重く
令和六年五月二十一日
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車中から昔の味を反芻す剥がされ白し蕎麦屋の看板
令和六年五月二十一日
7
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風つよく花見あぐねて葉桜も舞う花びらに通勤なごむ
令和六年四月九日
5
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当てもなくそぞろ歩きの道の駅たらぽの天ぷら春を購い
令和六年三月三十日
6
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春を待つなごり雪とて連夜とは帳尻合わせの公共事業か
令和六年三月十五日
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老いた身のバターナイフは斬れねども世に刃向かわん荒んだ心で
令和六年二月二十五日
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窓細く季節を軸に見立てなばエスプレッソも侘びを感じて
令和六年二月十八日
3
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惰性にて長袖肌着の朝なれど明日の気温を見れば思案す
令和六年二月十八日
6
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「皮肉か」と妻に言われるレベル差よ車の窓の凍らぬ暖冬
令和六年二月十七日
3
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明日買えぬ茶菓子のチョコを買い溜めす 年甲斐もなく見栄張る爺あり
令和六年二月十三日
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早朝と言えぬ夜半に覚めたるや 悔やむも遅し二杯目の酌
令和六年二月八日
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起きるとなかなか眠れないので。導...
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「鬼は外」追儺のあとの利益かな 豆腐を口に地酒ふくめば
令和六年二月三日
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四角でも元は豆ですから。お粗末
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カメラ越し向かいて食べる恵方巻 無言の行を猫が笑いて
令和六年二月三日
4
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太平の二度寝を覚ます朝地震起ったついでに安否メールし
令和六年一月二十八日
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狼の吠えたる喉は枯れたとて車中でブルース細く歌わん
令和六年一月二十一日
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常夜灯椅子に座りて茶を一杯眠れじに聞く窓の木枯らし
令和六年一月十六日
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