海野 冬雪さん
のうた一覧
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たたきつく あまおとのよる うみふかく まみずがしずむ ねむりかな
令和五年十二月十九日
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まず嫁を わかきおとこや 気に留めて 隣の星は 等級、上か
令和五年十二月十九日
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夕闇に 落ちた県道 ひた走り 光満つるは あれぞスタジアム
令和五年十二月十九日
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早氷雨 神無月の 日暮らしは まぶたの上に 雨夜空
令和五年十二月十九日
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セキショクの 丘陵抜く道 マシンはハヤテ 背に夕陽
令和五年十二月十三日
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閉じ窓の 日日のはじまり さよならに 気づけず 去った人がいる
令和五年十二月十三日
1
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倭のクニに ヴィーナス誕生 おきたれば 大神 また籠城せしか
令和五年十二月十三日
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晩秋の 海風強く いつまでも 彼方より吹き 彼方へ去る
令和五年十二月十三日
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今宵きり 秋は終わりの 雨音か 毛布一枚 丸まり眠り
令和五年十二月十三日
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扱いを 覚える気はなし 殺しかな 女は虫を 男は女を
令和五年十二月六日
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高度期に 拓かる土地の 家々に 無言の雪 降り積もりなお
令和五年十二月六日
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かぜにいと きられてきえた おったけど そらとかぜが はぐれたふゆ
令和五年十二月五日
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遠山も 発電所も 田も畑も ひとつになりて 空に凍える
令和五年十二月五日
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誰信ず 八百萬など 西風に 黄金比の女神 たとえばニケ
令和五年十二月五日
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巨大ロボが 二足歩行し 指で引き鉄をひくアニメ 今も観る
令和五年十一月二十五日
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ゴミ山に 必死に逃げる 仔猿あり それを必死追う カラスあり
令和五年十一月二十五日
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国道を おさな子が行く ひとりきり 半ばを過ぎた 私は大人
令和五年十一月二十五日
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死の刃 裸で抱きしめ 産声や 温まりもせず 鯖もせず
令和五年十一月二十五日
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産声や 無宗教の 死に学べ 最後に待つは 嘘の無い死
令和五年十一月二十五日
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