継海さん
のうた一覧
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子烏丸や白梅きっと似合うはず一輪君の翼の中へ
令和六年二月二日
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神木の節分福をついばみて立春大吉子がらす無邪気
令和六年二月一日
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我が年は一つずつしか増えぬから今年も余る節分の豆
令和六年一月三十一日
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輪郭を抜け出し雲が遊び出す東の山の城郭辺り
令和六年一月三十日
6
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露受けて尚柔らかなヨモギの香冬陽の影はまだ土に冷たく
令和六年一月二十九日
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風の跡追いかけて来た白猫の耳をかすって花びらの降る
令和六年一月二十八日
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ピースする君の口元隠すよにおでんの湯気が旅立ち祝う
令和六年一月二十七日
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早朝の空の上から鳩鳴きて軽快に咲くユキヤナギ舞う
令和六年一月二十七日
5
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冬日和厄寺の坂一人行く無常の鐘を背中に受けつつ
令和六年一月二十四日
5
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水仙が咲いてる庭が我が家なの香り愛でたし病衣で話す
令和六年一月二十三日
3
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意外にも一番鶏はまだ鳴かず百年分の夢をみた朝
令和六年一月二十一日
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雲低し紅く咲きたる山茶花の花に留まる形ある雨
令和六年一月二十日
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ゆるやかにバケツの氷ぬるくなり共通テスト過ぎし睦月に
令和六年一月十九日
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閉ざされた台形の空見続けたいつの間にやら砂時計寝る
令和六年一月十八日
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チューリップ隠した土を早や見つけ春の香りを先取る雀
令和六年一月十六日
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山茶花や西陽に向かい背伸びする白き花びら今輝きて
令和六年一月十五日
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院内の眼科探して母を押す手の平にあるあの日の冬陽
令和六年一月十四日
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眼科医の紹介状を持ち帰る君の優しさ瞳の奥に
令和六年一月十四日
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ドアを押す我より先に風入る医院のソファー既に座りて
令和六年一月十三日
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音高く街路樹剪定されており切り口癒やす冬の陽の舞ふ
令和六年一月十二日
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