悠久さん
のうた一覧
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今ならば「時間ですよ」を観て興味持つは風呂より昭和の備品
令和五年六月十二日
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田の隅に頭寄せ合うおたまじゃくし 夏の合唱ぬかりなきよう
令和五年六月八日
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屋上展望風呂より街を見る 公然猥褻なる姿で
令和五年六月三日
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ガラス這ふ水滴拂ひ外覗く すつ裸で見下ろす東京
令和五年六月一日
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虹付きでちょっと得した五月晴れ子等は目ざとく公園に行く
令和五年六月一日
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相棒の老犬かかえ街散歩 マーキングはまだこいつの仕事
令和五年五月二十九日
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君の目が彼の挙動を追っている 我の動体視力逃さず
令和五年五月二十七日
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電子では得ることのない無駄知識 上下左右が見れる紙辞書
令和五年五月二十七日
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道端にひとかたまりに寄り添えしすみれ今にも羽ばたかんとす
令和五年五月二十五日
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露天風呂付部屋 旅館予約した父酔い潰れ母と二人で
令和五年五月二十四日
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貸し切り露天風呂二人肩ならべ身にまとうのは月あかりだけ
令和五年五月二十三日
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沈む陽に重なる船と網打つ影 海士よ今日の獲不漁ならんや
令和五年五月二十二日
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野にまぎれ誰も知らない花だけど 雨風負けず凛と空むく
令和五年五月十九日
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ハンドルを握る己の手の甲に 散らばるしみに父を偲ばむ
令和五年五月十八日
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数光年経て目が留める光粒子 我が網膜にその資格ありや
令和五年五月十七日
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初めてで でも嬉しくて抱いたが 逆さで抱かれ踠いた子犬
令和五年五月十五日
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できるでしょ風入れるだけ窓を開け 新鮮な空気違う景色
令和五年五月十五日
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戻らぬか寒くならぬか立夏なら 埃払いて簾をつるす
令和五年五月十五日
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占いはモーニングショー見るよりも 妻の機嫌と朝食メニュー
令和五年五月十五日
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庭に咲く撫子の花色形他見えぬまで目を奪われし
令和五年五月十四日
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