悠久さん
のうた一覧
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柔らかに花包み込む初夏の陽も 午後には曇り 稲妻予想
令和五年五月一日
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宅配の再配達の順番は コウモリみたく予測困難
令和五年四月二十九日
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空に青色は無数にあるけれど境区切れぬ地もしかるべき
令和五年五月二日
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子供らは「か」の声だけで走りだす裏の柏葉逃げはすまいに
令和五年五月三日
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屋根高く泳げど紐に繋がれぬ まだ散歩する犬面白そう
令和五年五月五日
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連休の明けに早めに出勤す 怠けた体またもう一人
令和五年五月五日
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肌流る雷雨の前の風感ず今夜のおまえは口数多い
令和五年五月六日
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梅雨ならば梅の実穫りて梅エキス待ち遠しくも雨は避けたし
令和五年五月七日
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あらし過ぎ空は青くなりぬれど風強き朝緑うごめく
令和五年五月八日
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日暮れ時仔虫の殻をおもむろに怠そうに脱ぐ薄白き蝉
令和五年五月十日
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さきさきを行くハンミョウに聞くとする 僕の進むべきはどこですか?
令和五年五月十日
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二重三重幾重に山は霞めどもわれが進まば一重二重と
令和五年五月十一日
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緑赤ドレンチェリーで飾られた バタークリームケーキを偲ぶ
令和五年五月十二日
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占いはモーニングショー見るよりも 妻の機嫌と朝食メニュー
令和五年五月十五日
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沈む陽に重なる船と網打つ影 海士よ今日の獲不漁ならんや
令和五年五月二十二日
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露天風呂付部屋 旅館予約した父酔い潰れ母と二人で
令和五年五月二十四日
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屋上展望風呂より街を見る 公然猥褻なる姿で
令和五年六月三日
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骨董の壺の並んだリビングに蓄音機の音迷う残響
令和五年十一月七日
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若き日は ブルーでなくて 青なのに 歳重ねれば 灰でなくグレー
令和五年四月二十三日
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いやぁうめぇ 画面の向こうの タレントが 飲み干す麦酒 ぼくコーラ
令和五年四月二十二日
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