積 緋露雪さん
のうた一覧
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雨毎に春過ぎゆきて時思ふ何處を見ても闇の大渦
令和五年四月二十六日
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手探りで眞つ暗闇を歩ゐてるそれが未來への眞摯な姿勢
令和五年四月二十六日
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葉櫻や毛蟲絲引き降りてくる風にゆあんと搖れるも風情
令和五年四月二十五日
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何處より蝶舞ひ來るふたひらの花から花へと潔く潔く
令和五年四月二十五日
3
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時間とはフラクタルとも思へたる過ぎ行くも湧水の如く現れたり
令和五年四月二十五日
3
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摘草や風渡る野邊土の匂ひ吾が影一緒に手折るなり
令和五年四月二十四日
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空腹に濃い珈琲敢へて飮む目覺めし腦で世界を摑まへたくて
令和五年四月二十四日
2
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夜歩きや靜まる街に目はあるや防犯カメラ吾を狙ひつ
令和五年四月二十三日
1
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林蔽ふ野生化した藤ダイダラボッチその手ビヨンと吾が顏叩く
令和五年四月二十三日
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死に化粧異樣に美し息を呑むこの美を表す言葉見つからず
令和五年四月二十三日
1
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死して尚屹度何かを思ふらむ亡骸ものと看做す能はず
令和五年四月二十三日
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野花摘む吾が影手折るが如く莖折るか斬首されたり吾が影の首は
令和五年四月二十二日
1
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焔立つ燃ゆるが如き若葉かなその勢ひや夏絶頂迎へる
令和五年四月二十二日
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北風が南風に勝てりて寒くなり厚着す世界から身を隱すべく
令和五年四月二十一日
1
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チューリップ花咲き老婆じつと見る齡重ねて日常いと愛しや
令和五年四月二十一日
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齢を重ねる毎に自然の摂理に感激し...
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春行くか異常に暑い日逃げ水や追ふては世界の正體暴くべし
令和五年四月二十一日
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朝露に濡れし若葉が香り立つその青臭さ何時も何時までも
令和五年四月二十一日
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水底に搖れる影だに吾あるか自由奪取も絶命するのみ
令和五年四月二十日
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人智れず野邊に咲く花だに美し一輪搖れて挨拶をす
令和五年四月二十日
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暗中の逍遙あなをかし巨人の如く伸びゆく脚で大闊歩する
令和五年四月二十日
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