銀ねずさん
のうた一覧
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1000年後なにわキャバクラ遺跡から土偶となって出土してやる
平成二十一年五月二十六日
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置いてきた未来に出くわすようにして笑顔のままの写真のあたし
平成二十一年五月二十六日
3
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充満した空気、シャワーの湯けむりとつけっぱなしのテレビの音など
平成二十一年五月二十四日
1
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換気扇がせっせと吸い出すひとの匂い部屋いっぱいに時は流れて
平成二十一年五月二十四日
3
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入射角マイナス5度のやわらかな人肌にしてお前のビンタ
平成二十一年五月二十二日
3
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限りあれば人も物とし遇されぬ幾年かへてこの白きほね
平成二十一年五月二十一日
2
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男物の中指の爪ありませんか出来ればひとりで立ちそうなやつ
平成二十一年五月二十一日
5
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挨拶をしてるつもりがタクシーを止めちゃった、みたいに父の浮気
平成二十一年五月二十一日
4
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「この気持ちあなたに届けいつまでも」我ながらそれはどうかと思う
平成二十一年五月十九日
6
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いつかきっともしもずっとが占めているしあわせの国は意外にちいさい
平成二十一年五月十八日
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火の玉のはぐれたやつが頼りなく漂い人は最後はひとり
平成二十一年五月十八日
2
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緑色のスニーカーはいて歩きだす人のかたちのあなたが好きだ
平成二十一年五月十八日
4
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残されし者らおのおの思ひ描く耳にあてがふ貝殻の音
平成二十一年五月十五日
5
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くさむらににほひやかなり生き物のありしあかしのたしかなるかな
平成二十一年五月十五日
2
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ゆらららと爪切っている日本語で愛したあとのお祈りとして
平成二十一年五月十五日
4
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浮かばないからだを底に横たえて息止めている言葉と俺と
平成二十一年五月十四日
1
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きらめける彗星の尾に触れたりし言葉祀らんこの静寂に
平成二十一年五月十四日
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フォルダ内不可視ファイルを抽出し両手いっぱいの詩とスクリプト
平成二十一年五月十四日
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映写技師の指一本ぶん人生をつとめて深く息するジャック
平成二十一年五月十四日
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やり残しし愚かさ欲りて伝道師籠はずされし自転車に乗る
平成二十一年五月十三日
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