赤橙黄緑さん
のうた一覧
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畑から飛び立つカラス。そのあとを追う三毛猫と目が合う夕暮れ
平成二十三年五月四日
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新緑の森の木漏れ日ゆらゆらとお昼寝をするまぶたを照らす
平成二十三年四月二十五日
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見上げれば夕日が染めたその雲は枝にひろがる桜のように
平成二十三年三月十七日
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夕暮れ前のパステル色の空が「もう春だよ」と教えてくれた
平成二十三年三月十日
4
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凛と咲く梅のかをりは風にのり、こちらへおいで。と手招くやうに
平成二十三年二月二十二日
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ひとつだけ枝に咲いた梅の時、雪解けを待ち動き始めて
平成二十三年二月十九日
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靴型に混ざり踏まれてない雪へ駆け出たような犬のあしあと
平成二十三年二月十五日
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「わたし」という、かたちの中から見る景色。外側からは見えない景色
平成二十三年二月一日
4
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出会うはずない運命を繋げているインターネットに神も御手上げ
平成二十三年一月三十日
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人形に閉じ込められた魂が違和感抱え告げる時報
平成二十三年一月三十日
3
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ほころんだ梅は日に日に花を増し寒さのなかに春のあしおと
平成二十三年一月二十七日
7
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畳まれたウォーキングウェア、ジャケットも花に埋もれて最後のお別れ
平成二十三年一月十七日
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子供らに貰った帽子とジャケットで散歩したのち旅立ったひと
平成二十三年一月十四日
3
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午前の陽、たっぷり当たる屋根の端。道行く人を猫は見下ろし
平成二十三年一月十四日
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ゆったりと龍の鱗が舞うように吾妻橋の上流れた雲は
平成二十三年一月四日
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水面に写った木々の静寂を鴨がゆっくり切り裂いてゆき
平成二十二年十二月二十三日
4
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曇天に真紅のもみじ燃え上がる炎のごとく風に揺られて
平成二十二年十二月二十三日
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乱雑に落ちて広がるどんぐりと広がり始めた真緑の苔
平成二十二年十二月二十二日
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屋上のベンチに座りパン食べるわたしを二度見してきた鳩
平成二十二年十月三十一日
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ハロウィンに浮かれる日本のこどもらはお墓参りもしてるのだろうか?
平成二十二年十月三十一日
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